2021年08月24日 配信

梨の食感とうま味を活かした「丸ごと船橋のなし」ケーキ

8/22(日)市場通りのパティスリーリコで「丸ごと船橋のなし」ケーキ

農家と連携、蜜症の「豊水」を使ってフードロスゼロに一役

 船橋市内の梨農家が抱える豊水の蜜症問題を解決しようと市場通りの洋菓子店「パティスリーリコ」(船橋市本町6-12-9、TEL047-407-0502)で蜜症の梨を使った「丸ごと船橋のなし」ケーキの販売を8月22日から開始、販売開始後すぐに完売した。

 同店は、蜜症の問題を解決しようとSNSを中心に市内の飲食店や洋菓子店、料理教室を営む主婦らで組織された「船橋のなし豊水レスキュー」チームに協力する洋菓子店。

 店主の中村さんは数年前から船橋市内の梨農家と連携して、傷や多少の痛みが生じてしまった「傷梨」や出荷タイミングの前に強い日照りの日が続くなどして外皮が通常より日に焼けてしまった「焼け梨」など、通常通りに出荷できないものを買い取り、加工し「梨ジャム」や「梨ケーキ」などを商品化、販売する事でフードロス削減に寄与ししてきた。

 今回は、SNS経由でレスキューチームの存在を知り合流、蜜症の梨を使ったデザートの作成に取り組んだ。三咲駅近くの二米園(船橋市二和東4-9-8、TEL047-448-2408)で8月19日に10キロの豊水を仕入れ、すぐ加工に回し商品化して販売した。

 「丸ごと船橋のなし」は、梨の食感をそのままに活かした丸ごと梨のケーキ。果実の芯にあたる種や軸などはくり抜き、その部分に特製のカスタードクリームを注入。梨のシャリシャリとした食感と歯ごたえ、瑞々しい果汁とカスタードクリームのコラボレーションも楽しめるように味の設計がされている。

 透き通るような瑞々しさを感じさせる梨の果肉は「梨」そのままのフォルムを再現、軸はチョコレートで表現。梨の葉をイメージしたミントでいろどりを加えた。見た目にもかわいらしさを持った商品は店頭に並べると即時完売。仕入れた10キロ分の梨は瞬く間に消費する事が出来たという。

 同店は27日まで夏季休暇を取るため、28日から再度「丸ごと船橋のなし」を販売する予定だという。「まとまった数のご注文はご予約も承ります。仕入れた分の梨がなくなってしまったら今シーズンは完売になります」と中村さん。

 「自然の梨をそのままケーキに加工するので個体の大きさや形の差があると思います。そうした違いも含め梨という果実を楽しんで頂けたら」とも。

 同店の営業時間は、10時~19時半。木曜日定休。

パティスリーリコ過去の記事
船橋市場近くの洋菓子店パティスリーリコで「船橋のなし丸ごとケーキ」商品化 | みんなで船橋を盛り上げる船橋情報サイト「MyFunaねっと」

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • あっという間に完売してしまったという丸ごと船橋のなしケーキ

  • 市場通りのパティスリーリコ

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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