私たち「MyFuna」が地域のためにできること。
「MyFuna」を通して、伝えたいこと。

　読者のみなさま、MyFunaを手に取っていただきまして、ありがとうございます。昨年4月には前編集長・山﨑健太朗から、市内に住む子育て中のママでもある見上裕美子が編集長のバトンを受け継ぎました。見上はしばらく迷ったものの「子育てをしているママだからこそ、今こそ編集長をやるべき。それがMyFunaのあるべき姿だと思う」と決意した当時のことを振り返ります。今日は、その“MyFunaのあるべき姿”を読者のみなさまにも知っていただきたく、この場を借りてお伝えします。

「まいふな」で活動することが地域と自分をつないでくれた

　私が「まいふな」に出合ったのは、結婚し、船橋に住むようになってから。約12年前のことです。しかし当時は、横浜にあるとある小さな出版社に勤め、休日は夫婦でサーフィンをしに房総へ出掛けるというライフスタイルだったため、船橋に滞在している時間はごくわずか。しかし自身の出産を機に、私のライフスタイルは大きく変わりました。

　フリーランスのライター・編集者になり、自宅で作業する時間が増えました。つまり市内に滞在している時間が圧倒的に多くなったのです。ところが買い物に行くにも地元である船橋のことを自分は全く知らず、知り合いもゼロ。「ホーム」であるべきの場所がホームと呼べず、孤独でした。そんなある日、せっかくのライター業をしているのだから、移動距離も少なくて済む、地元の地域誌でのライターをしてみよう！と、7年前、「まいふな市民ライター」の活動を始めました。船橋の右も左もわからないままに、コツコツと市内の取材を続ける日々。3年ほど経つと、行く先々や移動の途中で誰かとあいさつができる回数が増えていったのです。船橋をようやく「地元」と思えるようになったのは、この頃でした。

「まいふな」が社会や地域に目を向けるきっかけに

　取材というと新しいお店や人気店の取材…というイメージを抱かれることが多いですが、「まいふな」では、教育、医療、福祉、生産現場など、取材対象は多岐に渡ります。はじめは「医療のことを記事に書くなんて、専門家じゃないのに無理！」と思ったこともありました。しかし、一歩踏み出してみると、今は自分に直接関係ないことかもしれないが自分が住む地域がより良い地域になり、住み続けられる場所となるためには、どの情報も必要なことなんだという意識が芽生えてきたのです。中には、「今までなぜこの制度があるのかなんて考えたことがなかった。この制度がある理由を聞いて納得した」とその仕組みを知り、社会を知るきっかけにもなりました。

　こうした「今まで意識していなかったことへの興味・関心の芽生え」は、私だけでなく、まいふなライターとして活動を続けている人の中にも多く見られます。特に、それぞれの実生活に直結した問題には、「なぜこうなっているのか？」「解決できないか」「自分も何かできないか」と強い興味を持つライターもいます。そこからイベントが派生したり、最近では、ライター個人が自ら動き、行動に移していくケースも見られるようになってきました。これからは、そうした意識を持つライター同士、互いに「地域にどんな問題が起きてるか」「どんな声が現場ではあがっているのか」を共有し合い、勉強し合う。そんな仲間を増やしていけるまいふな編集部でありたいと考えています。

「まいふな」の役割と唯一無二の媒体の仕組み

　昔、私が驚いたことのひとつが、まいふなの仕組みです。弊誌および「まいふなネット」、ニュースサイト「船橋経済新聞」の運営は広告費ではなく「サポーター」という市内企業や団体に月会費をいただくことで運営が成り立っています。それだけ「共に地域を盛り上げよう」「地域に必要な媒体」という思いを持ってくださっている方が多いことに感銘しました。

　弊社代表は常に「地域を編集する」ことの大切さを私たちに話します。情報誌、ウェブ媒体だけでなく、人と地域を編集していく。情報発信を通して地域のファンを増やし、自分の地域で起きていることに関心を持ってもらい、自ら関われる市民を増やす。それが我々の使命であると感じています。（見上）

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください