2021年03月25日 配信

トマトの見分け方を説明する三須さん

3/25(木)市内農家「三須トマト農園」でトマト狩り

「収穫体験で農業に親しんで」27日まで開催

 船橋市内の「三須トマト農園」(船橋市印内3-37-30、TEL 047-404-2650)が3月22日から4日間の期間限定で「トマト狩り」を始めた。

 同園は20代続く農家。現在の園主・三須一生(みすかずたか)さん(43)が家業を継いだ5年前から、小松菜の栽培をメインとしていたのをトマトの栽培中心へと転換した。三須さんの曽祖父は千葉県で早くからトマト栽培を始めたエキスパートとしても業界で知られているという。「船橋市内におけるトマト狩りはおそらく初では」と三須さん。

 「若い人に、スーパーに並ぶ野菜だけでなく野菜の栽培にも興味をもってもらいたくてトマト狩りを始めました。野菜は成育していく様子が愛おしく、まるで子どものようなんです」と妻・美智子さんは笑顔を見せる。

 「以前から『トマト狩りはやっていないの?』との問い合わせがあり、開催を計画していたのですが、準備やコロナのこともあり、ようやく今実施できました」とも。「私たちは、安全でおいしいトマト作りがモットーです。普段は開放していない空間ですが、植え替えの短い期間に、丹精込めて育てたトマトのトマト狩りを楽しんでほしい」と美智子さん。

 同トマト狩りでは赤と緑色の2種類のミニトマトを摘むことができる。約1,000平方メートルのビニールハウス内で、この2種類が植えられている範囲内で実施。摘んだトマトは、摘み取り専用カップに入れていく。

 赤色の「フルーティカ」は甘みが強く、皮が薄い。緑色の「マスカッティオ」は噛んだ瞬間にマスカットのような香りが口いっぱいに広がるのが特徴だという。「この2種類はハサミを使わずに摘めるので子どもでも大丈夫です」と美智子さん。

 所要時間は説明も含めて30~40分間。美智子さんは「トマト本来のうまみを味わってほしい」と完熟トマトの見分け方、摘み方の説明をし、トマト狩りを楽しむ来場者の姿も見られた。

 同所に訪れていた来客者の中には船橋市在住で、産直野菜の宅配事業「船橋野菜」を運営している米澤俊一さんの姿もあった。「ここはまるで野菜工場。ここのトマトは想像をはるかに超えるおいしさ」と感動した様子を見せていた。松戸市在住のアメリカ人男性は「ベランダで野菜を作っているので興味があった。初体験で楽しかった」と話していた。

 同園でのトマト狩りの開催は3月22日、25~27日の4日間、各日の午後に2回開催している。人数は各回6人まで。開催日の前日17時までにホームページの専用フォームまたは直売所店頭での要予約となっている。参加費は大人1,500円、幼児~小学生800円。摘んだトマトは1カップ分持ち帰り可能。感染症対策のためマスクを着用し、靴は室内履きに履き替えて入口で消毒を行う。収穫中にハウス内での飲食はできない。

 なおトマト狩りは来年以降も開催される予定。同園のホームページは今月リニューアルしたばかりでオンラインショップも開設している。「トマト狩り」の詳細についてはホームページ、Instagram、Twitterのほか、LINE@でも情報配信をしている。

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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 説明を聞く来場者

  • 摘んだトマトはカップに入れて持ち帰れる

  • 高いところにも伸びるトマト

  • 「おいしいトマトを召し上がれ」と美智子さん

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