2025年11月03日 配信

海鮮問屋の海光物産、漁師の大傳丸乗組員ら

11/3(月)船橋の海光物産とおやつカンパニーがコラボ 

低流通魚「コノシロ」を活用した新スナック発売

 船橋漁港近くの鮮魚卸売事業・海光物産(船橋市湊町3-20-7、TEL047-435-2060)が、スナック菓子大手のおやつカンパニー(三重県津市)と連携し、低利用魚「コノシロ」を活用した新商品「素材市場 さかなのスナック コノシロ(香ばし醤油薫る、竜田揚げ味)」を共同開発した。商品は10月27日から全国のイオンやローソンなどで販売されている。

 このスナックは、骨が多く敬遠されがちなコノシロを素材として活用したもので、魚由来のたんぱく質やカルシウム、DHAなどを含む。

 従来は加工・販売が難しかった魚を手軽に味わえる形にすることで、魚食文化の再興と資源の有効活用を目指す取り組みとなっている。

 海光物産代表の大野和彦さんによると、今回の連携は水産庁が制定した「さかなの日」(毎月3~7日)の賛同企業同士による懇親会をきっかけに実現したという。

 「東京湾のコノシロは脂がのっていて美味しい。だが小骨の多さから市場価値が低く、もったいない存在だった」と大野さん。

 構想から商品化までには約2年を要したという。初期は魚好き向けの濃い味付けで試作されたが、より幅広い層、特に子どもたちにも受け入れられる味として竜田揚げ風の香ばしい醤油味に落ち着いた。

 開発中はおやつカンパニーの担当者が何度も現地を訪れ、三番瀬の環境や魚の特性について理解を深めたという。

 商品は「素材市場」シリーズの一環として販売されており、内容量61g、価格は税込152円前後。販売初日からSNSなどで反響があり、店舗によっては品薄となる状況も見られているという。

 公式には全国販売とされているが、地域によって取り扱い状況は異なる。また、さかなの日は11月3日~7日を特に「いいさかなの日」と呼び、今回の販売開始はこれにタイミングを合わせたふしもある。

 大野社長は「子どもたちにも、地元の魚を楽しく食べてもらえるきっかけになればうれしい」と期待を込める。将来的には教育機関との連携や食育活動への展開も検討している。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 全国で販売する「さかなのスナック」

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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