2025年10月23日 配信

関取の来店も

10/23(木)船橋出身の元力士・滝口遥太さんが「チャンコ酒場π(パイ)」 

地元で集まれる場に

 益湊の四股名で力士として活動していた滝口遥太さんが2025年8月、住宅街の一角に「チャンコ酒場π(パイ)」(船橋市本町2-20-11、TEL047-770-2218)を開業した。

 朝4時まで営業、地元の夜を支える新たな交流の場として注目を集めている。15人前後からの貸切利用にも対応する。

 滝口さんは船橋市出身。湊町小学校時代に柔道を始め、10歳で相撲に魅了されたことがきっかけで本格的に阿武松部屋に通うようになった。

 港中学校は柔道に専念したが、拓大紅陵高校相撲部で経験を積み、18歳で阿武松部屋に入門。約11年間の力士生活の中で膝の故障に悩まされ、7度の手術を経験。「これ以上強くなれないと悟った」(滝口さん)として引退を決断した。

 外観はスナックやラウンジのような親しみやすい雰囲気で、店名に「ちゃんこ」を冠していても鍋に限らず、相撲部屋では食事全般を意味するという「ちゃんこ」の意味を知ってもらうという意図もあり幅広く居酒屋メニューを提供する。

 料理は2時間飲み放題付きのコース(5500円、チャージ330円)に加え、枝豆や唐揚げなどのアラカルトメニューも用意。店内は5卓最大20人程度まで対応可能、15人程度から貸し切り対応も可能だという。

 「お相撲さんが食べるものは全部“ちゃんこ”なんです。鍋だけじゃなく、もっと自由なスタイルで楽しんでもらいたい」と滝口さん。これまで飲食業の経験はなく、バイトすら未経験の状態からの挑戦だが、「地元に貢献したいという気持ちが一番強い」と語る。

 開業から2カ月で、壁にはすでに知人や常連の寄せ書きがびっしりと埋まり、応援の声が絶えない。「応援してくれる地元の皆さんに感謝しながら、ここを“集まれる場”にしていきたい」と決意を語る。

 営業時間は18時~翌4時。月曜定休。

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • ちゃんこ鍋だけでなく居酒屋メニューも

  • 元力士の益湊が切り盛りする

  • ちゃんこ料理の店っぽくない店内

  • 「益湊」の髷も店内に展示

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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