2025年09月25日 配信

本番前の練習に参加する総勢85人に及ぶ楽団員たち

9/25(木)船橋拠点の楽団、指揮者なしで挑む「第九」

バイエルンストゥーベ室内管弦楽団が公演へ

 船橋市を拠点に活動するバイエルンストゥーベ室内管弦楽団が10月13日、千葉市民会館(千葉市中央区要町1-1)で9回目となる演奏会を開く。

 演目はベートーヴェンの交響曲第9番を合唱付で披露する。同団は結成以来「指揮者を置かない」独自の方針を貫いており、難曲とされる「第九」を指揮者なしで演奏するのは前代未聞、楽団内でも大いに議論を呼んだという。

 同団は2020年に濵田文宏さんらが「オルフェウス室内管弦楽団のような楽団を立ち上げよう」を声掛け当初3人で立ち上がった。現在は団員35人、合唱団員約50人を擁する。

 演奏会にはエキストラを含め総勢130人が関わる予定で、規模は過去最大となる。練習は船橋市中央公民館を拠点に行われてきたが、改修工事のため現在は市内各所を転々としている。代表の濵田さんは「本当は船橋で演奏したいが、ホールの空き状況もあり千葉市での開催となった」と内情を明かす。

 「指揮者がいなければ演奏の統率が難しい」とされる第九。特に第四楽章は合唱やソリスト、管楽器が一斉に出入りする場面が多く、指揮者不在での演奏は大きな挑戦だ。

 演奏中の合図はコンサートマスターや管楽器奏者が担うなど、役割を細かく決めて乗り切る方針だという。練習ではメンバー同士が意見を出し合い、相互のリスペクトを前提に調整を重ねている。

 浜田さんは高校時代にマンドリン部に親しみ、その後クラシックギターを経て58歳でチェロを始めた。ガン宣告を機に「やり残したクラシック演奏に挑戦したい」と一念発起、約1年でオーケストラに入団するほどに腕を上げた。複数の団体で経験を積み、2019年末に同団を設立した。「指揮者中心ではなく、全員で作るオーケストラを目指した」と語る。

 団名は船橋本町のドイツ居酒屋「バイエルンストゥーベbyダンケ」に由来。楽団の立ち上げを決めた思い出の店だという。いまでも演奏会後には同店で交流会を重ねる。店で知り合った演奏者をメンバーに加えるなどリクルートの場としても無くてはならない店だ。

 浜田さんは「独裁的な指揮者に従うのではなく、全員で意見を出し合い音楽を作り上げるのが私たちの原点。第九を指揮者なしで演奏することで、その理念を示したい」と話している。

 14時開演、全席自由。チケットは2000円(前売り、当日ともに)。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 発起人の一人濵田文宏さん

  • 指揮者がいないことで演奏者の力量と相性が試される

  • 公演の第九では合唱も披露する

  • 本番前の練習に熱が入る

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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