2025年08月29日 配信

色鮮やかに残る明治期の少女雑誌付録すごろく

8/29(金)郷土資料館で企画展「船橋のこどもたち」9月15日まで 

船橋の大人たちから子どもたちへのメッセージも展示

 郷土資料館(船橋市薬円台4-25-19、TEL047-465-9680)で現在、企画展「船橋のこどもたち」が開催されている。会期は9月15日まで。

 展示は2つのゾーンで構成し、学びを深める「歴史のなかのこどもたち」と、現在・未来の子どもについて考える「こどもたちとすごす」に分かれる。学芸員の小田真裕さんは、「今回の企画展は、いつも以上にどなたにも展示を楽しんでいただけるような工夫を凝らした」と話す。

 「歴史のなかのこどもたち」ゾーンでは、昭和30年代・40年代の子育て日記や、古文書に記された名前、明治期のすごろく、昔の運動会の絵と作文など、子どもたちの暮らしや教育、遊びの変遷を多角的に紹介する。

 「こどもたちとすごす」ゾーンでは、現在の子どもたちの「居場所」に着目。2015(平成27)年頃から現在にかけて千葉県内の各地で撮影された写真は、一般社団法人千葉県冒険遊び場ネットワークによって集められたもので、郷土資料館ではこれらを通じてプレーパークや地域の遊び場の記録を紹介し、子どもを取り巻く環境の変化を伝えている。

 さらに「大人たちからのこどもたちへのメッセージ」コーナーを設け、郷土資料館の講座や展示の協力者や市立小学校の関係者および家族などから寄せられたメッセージを展示。

 そこには、「今のあなたから、こどもの頃のあなたに伝えたいこと」という質問に「こどもの頃の君のおかげで今がある。じゃんじゃん遊ぼう!」というコメントや「もっと遊んでおきなさい」といったコメントも。

 「『船橋のこどもたち』へのメッセージ」にも「いろんなけいけんをして、いろいろかんがえて、いろいろチャレンジして」という言葉や「広く視ることを大切にしよう!」などのコメントがファイルにまとめられ、来館者が自由に閲覧できるようになっている。

 絵本コーナーでは、船橋市の図書館の貸出ランキング上位から選ばれた人気絵本に加え、昭和40〜50年代に船橋の小学校で読まれていた作品、船橋ゆかりの作家による本などが並ぶ。実際に手に取って読めるスペースが用意され、カラフルなマット上で子どもがゆっくり過ごせる仕様になっている。

 「こどもたちとすごす」ゾーンの一角には、けん玉やお手玉のほか、特別支援学校で使用されている教材や教具も用意されており、乳幼児連れの来館者でも展示室内で安心して過ごせるよう配慮されている。

 小田さんは、「歴史に関心のある層だけでなく、気軽に立ち寄った方が『思ったより楽しかった』『また来たい』と感じてもらえることを目指した」と話す。

 昨年度の「食文化」や一昨年度の「学校」をテーマとした企画展との継続性を意識した構成となっており、「毎年新しいテーマに切り替えるのではなく、昨年度の『食文化』や『学びや』と連動させ、郷土資料館に継続的な関心を持ってもらいたい」とも。

 展示解説のボランティアは10代の若者2人とシニア3人の計5人で構成されており、それぞれの都合に合わせて来館し、在館中に展示室を訪れた来場者へ声をかけて解説を行っている。9月7日には、10時と14時の2回、各回30分程度の展示解説の機会が設けられる予定となっている。

 展示は9月15日まで。開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館だが、最終日の15日は開館。入館無料。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 「大人たちからのこどもたちへのメッセージ」コーナー。手書きのメッセージが並ぶ

  • 子ども連れでゆっくり滞在できるよう工夫された展示室

  • 昔の遊びを体験できるコーナー

  • 船橋ゆかりの作家による絵本などが並ぶコーナー

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