2025年06月08日 配信

特設ステージで挨拶をする「環境を考える市民の会」の鷲見さん

6/8(日)「第37回海老川親水市民まつり」地域の各団体が盛り上げる 

カヌーやドジョウすくい、小学生による環境調査の発表も

 「第37回海老川親水市民まつり」が6月7日、海老川ジョギングロード(船橋市夏見5付近)周辺で開催され、青空の下、会場には多くの地域住民が訪れ、親子連れの姿も多く見られた。 

 同イベントは、NPO法人「環境を考える市民の会」が主催。行政や多くの地元企業、市民団体による協力のもと開催している。かつての海老川の歴史を忘れないため、海老川の周辺環境を守っていくためにも、より海老川に親しみを持ってもらうことを目的としている。 

 開会セレモニーでは、環境を考える市民の会の理事長・鷲見千代子さんが「今日は皆さんに楽しく過ごしていただければうれしい」とあいさつし、協力者や来場者に感謝を述べた。 続いて、実行委員会会長の相澤友夫さんが「出店者の皆さんも工夫を凝らして準備してくれている。ぜひいろいろなお店を見て回りながら、一緒に楽しんで」と呼びかけた。 

 野田佳彦元内閣総理大臣も訪れ、挨拶では1970年の大阪万博のことについて触れた。「このまつりの1回目には、芸術家・岡本太郎氏を呼び、各々が作品を作って先生に評価をしてもらう催しがあった。このまつりは市民の創造力とエネルギーの象徴」と称賛した。 

 会場には、約100店の店舗が並び、模擬店や屋台だけでなく、地元のハンドメイド作家による出店や、地元野菜の販売など多彩な店が並んだ。ステージではバンド演奏や和太鼓演奏、ばか面踊り、キッズダンスなども披露されたほか、「絵画コンクール」の授賞式、八栄小学校5年生有志による海老川の水質や環境について学んだことを発表する「環境学習発表」も行われた。

 海老川にはこの日限定で市民の協力のもと特製の橋が掛けられたり、海老川の一区画をカヌーで移動するカヌー体験も行われ、カヌー体験には例年同様に乗船を待つ列もできていた。また、景品がもらえるスタンプラリーの参加者らがスタンプを集めながら会場各所をめぐっている家族の姿も多く見られた。 

 「JAいちかわ船橋支店」(市場2-6-1)の駐車場に設けられた「第2特設会場」では消防の協力によるはしご車試乗や水消火器体験も実施。「ドジョウつかみ」には多くの子どもが挑戦し、ドジョウを持ち帰る子もいた。

 ゴミ拾いボランティア団体の「まるごみ船橋」は会場内及び船橋駅から会場までのごみ拾いや分別といった環境美化に協力し、「船橋総合病院」(北本町1-13-1)は健康チェックコーナーを設けたほか、カヌー体験のボランティア乗船スタッフを担っていた。

 毎年同まつりに訪れているという市内在住の女性は、「娘の発表があるので、早くからステージ前を確保した。家でも発表の練習していたので、本番の堂々とした姿に感動した」と話した。また、初めて同まつりを訪れたという乳幼児連れの母親は「海老川でカヌーに乗れる機会があったなんて知らなかった。普段見られない景色を楽しめて貴重な体験になりました」と笑顔を見せ、会場を後にした。 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 海老川の両脇に出店が並んだ

  • 屋台、アクセサリー販売、野菜販売、フリーマーケットなど多彩な出店

  • せせらぎの上をカヌーで移動できる特別な日

  • ドジョウつかみに挑戦する子どもたち

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