5/23(金)アンデルセン公園子ども美術館で「廃材再生師加治聖哉-いのちを吹き込む-」
今年度唯一の企画展
ふなばしアンデルセン公園(船橋市金堀町525、TEL047-457-6661)の子ども美術館で、企画展「廃材再生師加治聖哉-いのちを吹き込む-」が5月24日から開催される。
本展は、木の廃材を素材として、動物などをかたどったアート作品を制作するアーティスト・加治聖哉さん(29)の初個展。「陸」「海」「空」をテーマに、ホオジロザメやヘビクイワシなど実寸大の動物作品を展示し、自然界のつながりを彷彿とさせる構成となっている。生命を宿したかのように生き生きとした造形が加治さんの作品の特徴でもある。
加治さんは新潟県村上市出身。現在は長岡市栃尾町に住み、町内にアトリエを構え作品作りを行っている。
廃材を使用しようと思ったきっかけは、長岡造形大学在学中に建築学科の学生が課題製作後、端材を次々とコンテナに投げ込み廃棄したのを見て「もったいないな」と思ったことだという。
加治さんの作品は、家の外壁板や木工玩具の廃材のほか、コルクや角材などで形作られている。図鑑や動物園で実物を観察し、骨格から組み立て、毛並みや動きを再現。作品の一つである「鰯」の胴体部分は、長岡市の機織り工場で使用していた糸巻の軸を使用している。
加治さんは「元々、自動車や飛行機などの機械類よりも、自分で考えて動いている動物が好きだった。作っていて楽しく、見る人にもよろこんでもらえる。毎年干支も作っている」と話す。
廃材の色や形を生かした躍動感あふれる作品は「使われなくなったものにも、まだ『いのち』は宿せる」というメッセージとともに、環境や命の大切さを問いかける。
24、25日には、廃材を自由に組み合わせて動物をつくるワークショップ「君も小さな廃材再生師」を開催。加治さんも参加し、グルーガンを使いながら積み木のように創作できる内容となっている。
同館の芸術美術指導チーフ・柴田孝利さんは「子どもたちにとってすばらしい展示を用意したかった。ぜひ楽しんでもらえたら」と話した。
加治さんは「難しく考えず、まずは楽しんで見てほしい。そのあとで、どんな素材が使われているのかなど、作品をかみ砕き、廃材の可能性を考えてもらえたら」と話し、「子どもたちには作品と一緒に、たくさん写真を撮ってほしい」と笑顔を見せた。
会期は7月27日まで。
関連サイト:
https://www.park-funabashi.or.jp/and/kodomo/exhibition.php?id=36
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