2025年03月22日 配信

国道沿いのゴミをたくさん拾って満面の笑み

3/22(土)船橋本社のIT企業「日本企画」社員193人がR357沿いでゴミ拾い 

創業50周年の節目で地域貢献活動を拡大へ

 船橋市内に本社を構えるIT企業「日本企画」(船橋市本町6-21-16、TEL047-426-0026)が3月22日、社員193人による大規模な清掃活動を実施した。活動は、千葉県内を通る国道357号線沿いで約500メートルにわたって行われ、参加者には今年入社の新卒社員30人も含まれていた。

 同社ではこれまで、長年にわたって年2回、市内中心に社会貢献活動として学校トイレ掃除を行ってきたが、以前から社会問題になっていた国道357号線のゴミ問題に焦点を当てて初の屋外での環境美化活動に臨んだ。

 事前に国土交通省から許可を得て道路の大規模なゴミ拾いを実施。火ばさみやゴミ袋など約200セットを用意、実行委員会形式で社内に安全配慮、実施要項の立案など、入念に準備を重ねてこの日を迎えた。

 活動は8班体制で行われ、各班にはリーダーとサブリーダー、安全係などが配置された。主に社員のみで構成されたが、一部には社員の子どもたちも参加がみられた。現地では、写真撮影班なども配置、今後社外の関係者や取引先、地域住民なども巻き込んだ環境美化活動に発展させる準備も随所にみられた。

 活動の背景には、創業者の利晴二郎さんは「デジタル中心の業務だけでは感性が鈍る。掃除や美化活動を通して、人間としての感受性を養いたい」と語る。1974年1月の創業から50周年を迎えた同社にとって、この節目にあたる年の新たなスタートとしての側面も。

 また、今回の清掃は若手社員が中心となって企画・運営したもので、利さんは「社会浄化運動の一環として、一生懸命取り組んでほしい」と若手への期待を述べた。一方で、清掃活動と本業を連携させることで同社独自の取り組みによる企業認知の向上や採用、離職防止などにもつなげていきたい考えも。

 「地域や社会のために、自分たちにできることを続けていきたい。こうした活動が会社全体の文化として根付いていけば嬉しい」と、同企画担当者。

 「一言で言えば、感性を磨くため」。ITサービス業では、デジタルの世界に偏りがちになることと懸念。「それだけでは人間が機械的になってしまう」との危機感から、感動を覚えるような体験を通じて人間性を育む必要があると考え同社では環境活動などのリアルな活動にも力を入れている。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 浜町中央公園で集合して流れを確認

  • 国道357号線沿いはドライバーからのゴミ投機が深刻な問題に

  • 日頃の上下関係とは区別なくボランティアで親交を深める

  • 活動終了後にミーティングするスタッフ

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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