2025年02月21日 配信

自主夜間中学校ふなラ~ン校長の木村圭佑さん

2/21(金)学び直しの場「ふなラ~ン」葛飾校が開校

多様な学びを地域コミュニティで支援

 自主夜間中学「ふなラ~ン」2校目となる「葛飾校」が2月7日、葛飾公民館(船橋市西船3-6-25)の和室を開放して開校した。

 同校は2年前に開校した浜町校に続く2校目で、船橋市の共催事業として協力を得て運営され、学びを希望する多様な年齢層の市民が利用している。

 ふなラ~ンは、学校や塾とは異なる形で学びの場を提供することを目的とし、さまざまな年代の人々が自主的に学ぶことができる「自主夜間中学」という形式。「共に学び、共に育つ」をコンセプトに掲げ、講師と生徒が一緒に学習を進めることが特徴だ。

 現在、毎回10人程度の生徒が参加し、講師も12〜13人ほどが参加している。講師の一人で学生時代に家庭教師のアルバイト経験もある金丸健一さん(56)は、「勉強したいという人と一緒に学ぶことが楽しい。生徒の学習意欲が刺激になっている」と話す。

 生徒の年齢層は幅広く、小学生から成人まで多様な背景を持つ人々が通う。市内在住の女性利用者は「英語を学び直したいと思っていたが、学校に通うのはハードルが高かった。ふなラ~ンでは気軽に学べるのがありがたい」と語る。「先生が教えるのがとても上手で楽しい」とも。

 学習内容は日本語や英語、数学など基本的な教科が中心で、参加費は無料。さらに、フードバンクと連携し、参加者にはおやつの提供も行われている。講師は公募で集まった全員市民のボランティア。もともと教員だった人や塾講師などの教育関係に情熱のある人が多いという。

 今後について、木村圭佑校長は「ニーズがあれば、さらに校舎を増やしていきたい」としており、市内各地での展開も視野に入れている。

 開催日は毎週金曜日18時~20時。参加無料。

関連記事 船橋市にも誰でも学びを受けられる場「自主夜間中学校」開設、浜町公民館で実施の講師説明会に45人

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 子どもと高齢者の居場所としても機能

  • 幅広い年齢の人が参加する学びのコミュニティ

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • Youtube
  • TikTok
  • Webサイト
スポンサードリンク

記事の場所