2025年02月14日 配信

届いた症状を手に、奈良養鶏園三代目の奈良富士男さん

2/14(金)船橋市内唯一の養鶏所「奈良養鶏園」 

国産鶏種で「農林水産省畜産局長賞」初受賞

 千葉県内の養鶏業者を対象とした「経卵品質改善共進会」で、奈良養鶏園(船橋市馬込町1150-15、TEL047-438-5489)が「農林水産省畜産局長賞」を初受賞した。賞状は昨年11月8日付で発行され、1月10日頃に奈良養鶏園のもとに届いた。

 千葉県の養鶏業者を対象に卵の品質を競う「経卵品質改善共進会」が10月2日に開催され、奈良養鶏園が「農林水産省畜産局長賞」を受賞した。賞状の現物が手元に届き現当主・奈良富士男さんはその快挙を実感、SNSを通じて喜びを発信した。

 一般社団法人千葉県農業協会が主催し、卵の品質を評価する場として毎年開催されている。出品数は113点にのぼり、鶏卵の鮮度を表すハウユニット、黄身の高さ、殻の硬さなどが総合的に審査された。

 奈良養鶏園は国産鶏種「モミジ」の卵で受賞。モミジは品種改良が少なく、安定した品質の確保が難しいとされるが、同園では長年の研究と改良の成果を発揮し、高評価を得た。最高賞の「名誉賞」「優秀賞」の受賞はいずれも外来品種の鶏種で受賞している。

 共進会では特別賞として「もっこり賞」「殻元気賞」「黄身は最高賞」「色白賞」「桃色賞」「小麦色賞」「鶏朗賞」「激レア賞」などが設けられ、それぞれの部門で優秀な卵が表彰されたが、奈良養鶏園は青玉での最高得点を評価され「激レア賞」も獲得。アローカナ種の卵の品質の高さも認められた。

 また、名誉賞にあたる「農林水産大臣賞」は有限会社マルゲン(ボリスブラウン10ヶ月)が受賞。「千葉県知事賞」は有限会社宮本養鶏(ボリスブラウン6ヶ月)、「農林水産省関東農政局長賞」は有限会社宮本養鶏(ジュリアライト6ヶ月)が選ばれた。

 「モミジの卵で受賞できたことは非常に意義深い」と奈良養鶏園の奈良富士男さん。同園は過去に「激レア賞」などの受賞歴があるが、今回の畜産局長賞は初の快挙となった。

 受賞を記念し、奈良養鶏園では店頭に賞状のコピーを掲示しており、多くの来店者が関心を寄せているという。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 今回、農林水産省畜産局長賞を獲得した国産鶏種の「モミジ」

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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