2024年06月03日 配信

二宮中のメンバーと船橋市交響吹奏楽団

6/3(月)船橋市交響吹奏楽団の演奏会で詐欺に注意促す演目

二宮中生徒6人とのタイアップ企画

 5月26日に船橋市民文化ホール(船橋市本町2-2-5)で開かれた船橋市交響吹奏楽団第53回定期演奏会の中で、詐欺への注意を促す二宮中学校(滝台1-2-1)とのタイアップ企画「プロジェクト〈F〉~詐欺を撲滅せよ~」が披露された。

 同企画は市内中学生が市長に直接企画を提案する「こども未来会議室」がきっかけとなったもの。昨年8月、二宮中に通う当時2年生だった菊池優仁(ゆうと)さん、飯島蒼(あおい)さん、仙田哩大(りと)さん、三林礼実(れみ)さん、田邉陽大(ようた)さん、小野里瑠璃さんの6人が「船橋市は詐欺の被害者数が全国的にも多く、身近にも被害者がいる。音楽会で幅広い世代に被害を減らすPRができないか」と提案した。

 提案した6人自らが出演するタイアップ企画では演劇を交え、演奏会の2部の始めに約20分間に渡って披露された。孫と名乗るオレオレ詐欺の電話を受けた祖母が警察に相談して被害を未然に防ぐ場面と、祖母が受け子にお金を渡した後に孫からの電話で被害にあったことに気づく場面を、ナレーションを交えながら演じた。

 台本は船橋警察署と船橋東警察署の協力を得て生徒たちが作成。楽曲は生徒たちがテレビでなじみのある「名探偵コナンのメインテーマ」などを選び、同楽団が場面に合わせて演奏した。最後は「電話でお金の話をされたら100%詐欺です。電話がかかってきたら家族や警察に相談しましょう」と呼び掛け、フィッシング詐欺などさまざまな詐欺についても注意を促した。劇が終わると、この日集まった約600人の観客が、演者と楽団に大きな拍手を送った。

 船橋市交響吹奏楽団の団長・吉田康彦さんは「このような形で地域貢献と青少年の健全育成に貢献できる機会をいただき感謝している」と話した。市内から訪れた70代の女性からは「知っている曲が流れ、わかりやすくて楽しかった」といった感想が聞かれた。

 二宮中の生徒6人は「これを機会に詐欺被害が減るとうれしい」と話し、閉演後にはホール出口で詐欺被害を防ぐボイントを書いた手作りのチラシも配布した。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 「タイアップ企画」のステージ。演奏の合間に両花道で演じる中学生

  • オレオレ詐欺の架け子を演じる菊池さん

  • 二宮中メンバーと担当の大岡正義(まさのり)先生

  • 祖母(左・飯島さん)が受け子(右・三林さん)にお金を渡す場面

この記事を書いた人

典子牧

典子牧

スポンサードリンク

記事の場所