2024年05月17日 配信

日本企画の利さん、石渡さん、佐々木さん(左から)

5/17(金)船橋駅近くにある日本企画本社で野菜の販売スタート

今年50周年の地元企業が栽培

 船橋駅北口から徒歩6分のところにある日本企画(船橋市本町6-21-16、TEL 047-426-0026)で、3月14日から野菜の無人販売がスタートし、2カ月が経過した。

 同社は、市内に本社を構える1974(昭和49)年創業の情報処理サービス会社。今年の4月で50周年を迎えた。1992(平成4)年から「気付く社員づくり、穏やかな社風づくり」を目指して、毎朝30分間の清掃時間を設け、社内や会社の周りだけでなく本社から駅に続く道路の掃除を行っている。1998(平成10)年からは年2回、公立小中学校などのトイレの清掃活動を行っており、今年も3月に市立船橋高校のトイレ清掃を行った。

 また、20年前から社員研修として田植えを実施し、25年前から畑も借りて野菜づくりを始めた。同社会長の利(とし)哲雄さんは「仕事が機械相手で無機質な業務が多いので、土に触れる機会を設けたかった」と経緯を話す。「田植えや稲刈りの時は、社員みんなに声をかけるので、家族連れで参加したりして交流の場にもなっている」とも。

 5年前から畑管理を担当している石渡裕太さんは「これまでは収穫物は社員に配っていましたが、3年前くらいから地域の人にも無農薬の野菜を食べてほしいと思い、準備してきました」と話す。「無農薬栽培にこだわり、天地返しと呼ばれる作業を頻繁に行い、品種も味を最優先に選ぶなど、いろいろこだわって作っている」と石渡さん。

 販売場所は、本社建物脇に設置された野菜自動販売機。販売当日の朝に収穫した野菜が並び、売れ残った野菜を翌日には一切持ち越さないという。現在はソラマメ、レタス、サニーレタス、カブなどを販売。「社員の声を取り入れて野菜の種類も考えている。お客さんから、ここの野菜の味を知るとスーパーでは買えないなどの感想を聞いた時はうれしい」とほほ笑む石渡さん。

 「土づくりは人づくり。農業を通して、探究心をもち、観察力を身につけ、現場対応に徹底する力を身につけてほしいと思っている。社員を育てる土壌があるので100年企業を目指している」と話す利さん。また「完全無農薬栽培にチャレンジしているので、社員の育てた野菜を皆さんに味わっていただけるとうれしい」と呼びかける。

 販売日時は月・火・木・金曜(祝日を除く)の12時~17時30分。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 本社建物脇に設置された野菜自動販売機

  • 無農薬レタス(200円)、無農薬小かぶ(200円)など(5月17日時点)

  • 今年50周年を迎えた日本企画

この記事を書いた人

yukitotsukawa

yukitotsukawa

「船橋が好き、人と会って話すのが好き、出かけるのも好き」なので、思い切ってライターを始めて10年になりました。今も出会った方からたくさん刺激をもらっています。皆さんに喜んでもらえる情報を発信していきたいです!
  • Instagram
スポンサードリンク

記事の場所