2024年05月18日 配信

落語会主催の小倉正巳さん(左)と稲荷屋6代目・石井文博さん

5/18(土)本町通りの老舗割烹料理店「稲荷屋」で落語会

「育てってもらった船橋の文化に恩返し」地元イラストレーターの小倉正巳さん

 船橋駅南口から10分ほど、本町通りで慶應元年創業の日本料理店・稲荷屋(船橋市本町1-12-12、TEL047-433-3131)でイラストレーターの小倉正巳さん主催の「第一回稲荷屋落語会」が6月1日に行われる。

 小倉さんは香取市出身、41年前に船橋に移住。当時都内勤務だったので実家との間で便利だったことから選んだ。以来、船橋在住のイラストレーターとして活躍。現在も大手飲料メーカーの看板商品でパッケージデザインなどを手掛け、ベストセラーとなった絵本のイラストを担当するなど経験豊富で大の落語好き。「育てってもらった船橋の文化に恩返しをしたい」と計画、稲荷屋6代目の石井文博さんに相談し企画を実現させた。

 うなぎを含むコース料理と飲み放題(ソフトドリンク含む)、落語と噺家を囲む会の参加費も含んで木戸銭は1万8000円に設定。船橋界隈では少し背伸びした料金設定だが、「真打の噺家さんはこの日に至るまでにたくさんの勉強と投資をしてきて『今』がある、老舗の稲荷屋さんも同様。そうした文化や芸能、食にお金を払う文化を再び船橋に根付かせたい」と意図を語る。

 思いに共感した石井さんは、相談を受けてからこれまでほとんど縁のなかった落語会に足を運ぶように。三遊亭歌武蔵師匠の高座を何度も聞き、芸能と食の世界における共通点を実感。「以前から、落語などの日本文化を広めるイベントを店でやってみたらどうかと色々な方から提案を受けていた。今回の話は良い機会だった」と話す。

 三遊亭歌武蔵師匠は、元・武蔵川部屋所属の力士。怪我で廃業し、三代目三遊亭圓歌師匠に入門。1988(昭和59)年二ツ目昇進「歌武蔵」と改名。1998(平成10)年3月に真打昇進。2004(平成16)年に彩の国落語大賞受賞などの経歴を持つ。

 落語会は5月27日~6月2日にかけて船橋市民ギャラリー第四展示室で開催する「第7回ゆんわりイラスト教室発表会」に合わせて企画。同イラスト教室は小倉さんが宰。発表会のメインテーマは「落語」。落語とイラストに和食を掛け合わせることで船橋文化の底上げを狙う。

 問合せは、090-8567-2448(小倉)。当日は16時半開場、17時開演。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 落ち着いた和の雰囲気をもつ稲荷屋の店内

  • 打合せする小倉さんと石井さん

  • 落語会のチラシ

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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