2024年03月20日 配信

早く終了した人たちが対局を見守る

3/20(水)5年ぶり復活「船橋地区対抗将棋大会」 

10秒将棋に突入する白熱の戦いも

 高根台公民館(船橋市高根台1-2-5)で3月9日、「第10回船橋地区対抗将棋大会(船橋市長杯)」が開かれた。

 高根台将棋サークル・東老人福祉センター将棋サークル・北老人福祉センター将棋サークルの3チームによる対抗戦として、2011(平成23)年に始まった同大会。2020年からコロナ禍で中止が続いていたが、5年ぶりの開催となった。残念ながら北老人福祉センターは体調不良者が出たため不参加となった。

 開会式では、市長代理として高根台公民館の松田修館長があいさつ。「将棋は頭脳を使う競技、心身を大切にして続けてほしい。小学生を対象とした公民館のサークル体験で、将棋サークルの皆さんの協力をいただいた。若い人たちに参加いただけるよう私たちも企画を考えたい」と話した。

 例年は1チーム10人ずつの対抗戦だが、今年はチームが減ったことから12人ずつの対抗戦とした。12人を棋力でAとBに分け、それぞれが4回ずつ戦って勝ち数の多いチームを優勝とした。さらに、それぞれのチームの勝ち数の多い人に個人賞を送ることとした。

 各自の持ち時間は20分。チェス時計を使って計測し、持ち時間を使い切った後は一手30秒以内に指さなければならない30秒将棋に突入する。両者とも30秒将棋に移行してから15分経過しても勝負がつかない場合は、さらに10秒将棋を行って勝負を決した。

 第一試合で最後まで長引いた一戦は10秒将棋に突入し、やや優勢ながら王手を見逃すという痛恨の一手で決着した。勝敗が決した瞬間、周りを囲んだ観客からは一斉に「ああっ」と声が上がるなど、将棋好き同士の心がつながる大会となった。

  参加者の一人は「初めての大会で使い慣れないチェス時計に苦労したが、得意の四間飛車で勝つことができた」と笑顔を見せた。

 大会実行委員の山野辺辰衛さんは「久しぶりの大会で楽しいものになった。今回、北老人福祉センターが参加できなくなったので、南や中央の老人福祉センターにも声をかけたが時間不足で実現しなかった。次回はもう少し幅広い大会にできるよう努力したい」と話した。

 団体優勝の高根台将棋サークル(32勝16敗)にはトロフィーと賞状が贈られた。個人賞には横山健さん(高根台将棋サークル)、岩上正義さん(東老人福祉センター)が輝いた。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 開会式で挨拶する松田館長

  • 船橋市長杯のトロフィー

  • 山場を迎え身を乗り出す対局者

  • 秒読みに追われる緊迫の場面

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