2024年03月11日 配信

レトロモダンな印象の店舗外観

3/11(月)小室駅前に「小室の茶屋」

半導体商社が倉庫敷地内に地域の憩いの場を開業

 北総線小室駅から徒歩1分の所にある喫茶店「小室の茶屋」(船橋市小室町3320)が昨年10月17日にオープンしてから、5カ月が経とうとしている。

 同店があるのは、半導体商社「システック」(本社:東京都江東区)の船橋倉庫敷地内。同社創業者で現在は持ち株会社の社長を務める田中雅治さんは「小室のみなさんに気軽にお茶と和菓子を楽しんでもらえる店にしたい」と思いを話す。当初は喫茶店を作る予定はなかったが、地域住民の要望に応える形で開業した。

 田中さんは熊本県宇城市出身。物流倉庫を作るにあたって、最初は松戸市や流山市への開設を希望していたが叶わず、小室で土地探しを始めると、トントン拍子に話が進んだという。田中さんは「土地の購入後に小室地区の現状や今後について、地域住民と論議を交わして分かり合うことができた。熱い思いを持つ人が多く、面白い場所だと気に入った」と振り返る。

 カフェメニューでは、チーズケーキ(380円)やモンブラン(450円)などの定番デザート4種類に加え、田中さんがお気に入りだという「熊谷製菓」(東京都葛飾区)の「おはぎ」(160円、火曜・金曜のみ入荷)や「さくら最中」(180円)を提供。食事メニューはナポリタンやエビピラフ(各400円)の他、週替わりパスタ(400円)、週替わりランチセット(650円)など10種類を揃える。

 ドリンクは田中さんの故郷である熊本県宇城市の「一心珈琲」から取り寄せた「ミスミブレンド」(180円)や「コムロブレンド」(300円)の他、「紅茶」(180円)やオレンジジュース(150円)などを提供する。

 その他、地元スーパー「すきっぷマート」(小室町)の弁当(各500円)や「丸定商店」(東京都江東区)の限定みそ「小室の丘」(450グラム/460円)も販売する。

 「自分で味を確かめ、これだと思ったものだけを仕入れている」という田中さん。「和菓子や弁当、みそまで置いている喫茶店はなかなか無いはず。『喫茶店らしくない喫茶店』にしたい」とも。

 約46坪の店内にはテラス席も合わせて約50席を用意。大きな窓からは街の景色や整えられた庭を眺めることができ、ゆったりとくつろげる空間となっている。公民館利用後やサークルなどの団体利用も増え、貸し切りでの使用にも対応する。

 田中さんは「誰でも気軽に利用できる価格設定にしている。地域のイベントなどに参加しながらみなさんに知っていただき、日々利用してもらえるような店になれたら」と親しみやすさをアピールした。

 営業時間は9時~17時。日曜定休。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 木の温もりを感じる店内

  • コーヒーカップは宇城市三角町在住の作家の作品

  • 左から、店舗責任者の山口さん、パートの古野さん、オーナー・田中さん

  • 小室駅側には誰でも利用できる待合所も設けている

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