2024年03月07日 配信

共同運営責任者の二人。左から、丸林剛さん、石川直紀さん

3/7(木)習志野駅前「デジタルステーション習志野」内にフリースクール開校へ

子どもたちの「やってみたい」を見つける場に

 新京成線・習志野駅からすぐの場所にある「デジタルステーション習志野」(船橋市習志野台4-1-7 川島ビル、習志野駅前郵便局2F)のスペースを活用し、4月からフリースクールが始動する。

 同所では主に平日夕方や土曜にプログラミング教室を開講しており、経営しているのは新船橋のイオンタウン内にある「ハロー!パソコン教室 イオンタウン新船橋校」(北本町1-19-50)も運営する「Epix(エピックス)」。

 「プログラミング教室に通っている子どもたちの中にも学校に行っていないという子はいる。増加している不登校の子たちの学校以外の居場所となれる場をつくりたいと思っていた」と話すのはEpix代表の石川直紀さん。

 フリースクールは石川さんだけでなく共同運営責任者に「ふなばし子育て応援誌こそあど」の発行人である丸林剛さんも加わる。丸林さんは「不登校児童に関する勉強会などにも参加してきた。私たち民間の力で今すぐにできることがあるのではないかと、フリースクールの立ち上げを考えていたところ、ちょうど同じ動きをしていた石川さんと出会い、意気投合した」と経緯を話す。

 フリースクールの運営は、日中、プログラミング教室のレッスンがない「デジタルステーション習志野」のスペースを基本的には利用する。部屋にはPCが7台並び、個別にパソコンが触れるようになっている。「フリースクールに通うお子さんがその日に何をしたいのかは、ご自身に決めていただこうと思っています」と石川さん。

 同所には棚からあふれるほどのボードゲームが並び、部屋の奥には、石川さんの趣味でもある多肉植物や珍しい観葉植物がたくさん並ぶコーナーもある。その隣には、ほぼ24時間稼働しているという3Dプリンターが10台以上並ぶ。

 「ここにはいろんな物といろんな大人がいる。本人がやってみたいと思ったこと、夢中になれることをどんどんやってみてもらいたい。私自身も好きなことをとことんやって経営者になっている。プログラミング教室に通っていた子で今は大学生の子は、今、私とビジネスパートナーとなり、スキルを生かしてしっかり稼いでいる子もいる。そうしたいろんな働き方も知ってもらいたい」と石川さん。

 スクール対象者はは小学生~高校生。しかし「フリースクールをやっている時間には、どんな年齢の人もここに来てもらえたら。ボードゲーム(ボドゲ)がたくさんあるので、シニアの方などが子どもたちとボドゲで楽しんでもらえたらいい」と続けた。「ボドゲは、絶対に誰かと自然な形でコミュニケーションをとるようになっている。それがボドゲのいいところ」とも。

 丸林さんは「プログラミングだけでなく、私たちの周りのいろんな事業者の協力を得て、音楽やスポーツなども取り込めたら。ゆくゆくはエリアも広げ、さまざまな居場所や選択肢を用意したい」と今後の展望を話した。

 「お子さんがここに通うことで、保護者の方が自分の時間を確保することも必要だと思う」とも石川さんは話す。

 同日、無料体験に参加していた小学生男児は「タブレットではなく、パソコンで『Scratch(スクラッチ)』ができてうれしかった。ボードゲームでお兄さんたちと遊んだのも楽しかった」と感想を話した。

 その保護者は「最近では学校にも時々行けるようになったが、学校ではまだ不安そうな表情になっている。本人はみんなと同じように学校に行きたい気持ちもあるようだけど、好きなことや得意なことを軸にして過ごし、探求し、そんな仲間に出会うことも、子どもにとって有意義な時間なのではないかと思う」と話した。

 フリースクールは9時30分~15時30分、月~金曜で開講予定。「午前午後通しコース」と、午前または午後のみの「半日コース」を用意。利用料金は、通し=42,000円/月、半日=22,000円/月。入会金24,200円。月会費1,320円。休んだ分は基本的には振替可能。現在、無料体験を受け付けている。

関連サイト: ボドゲステーション (bdg-station.com)

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • デジタルステーション習志野の教室

  • 無料体験でスタッフとボードゲームを楽しむ児童

  • 石川さんの事業のひとつに、3Dプリンタを使った商品販売も

  • 石川さんの趣味でもある多肉・珍しい観葉植物コーナー

この記事を書いた人

yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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