2024年02月23日 配信

迫力あるドリルステージ

2/22(木)船橋市消防局音楽隊が5年ぶりに演奏会

満員の文化ホールで2年越しの創立60周年祝う

 船橋市民文化ホール(船橋市本町2-2-5)で2月17日、船橋市消防局音楽隊 創立60周年記念演奏会が開かれた。開場前から長蛇の列ができ、900人以上の観客で会場はほぼ満席となった。熱気を感じさせる演奏に、幅広い世代年齢層の観客が拍手喝采を送った。

 船橋市消防局音楽隊は1962(昭和37)年に発足して以来、市民と消防局をつなぐ音の架け橋として活動してきた。同局予防課の中里勝巳さんは「2022年に創立60年を迎えたが、コロナ禍もあり、大勢の市民とともに盛大にお祝いするコンサートは今年の開催となった」と話した。

 同音楽隊は「ふなばし市民まつり」「春秋火災予防運動」などのイベントに出演し、音楽演奏を通して消防広報活動を展開している。隊員は船橋市消防局の職員24人と、ボランティアの「市民音楽隊」50人、計74人で編成されている。

 市民音楽隊は2013(平成25)年に発足し、昨年で10周年を迎えた。隊員の登録要件は満16歳以上で吹奏楽の経験があり、自己の楽器を持参することなど。10代の隊員や、親子で登録している隊員もいるという。

 発足当時からの市民音楽隊員で、普段は小学校に勤務する岩田尚子さんは「県内各地のイベントなど、同音楽隊ならではのステージで毎回楽しい」と幕間にステージで話した。職員の髙木俊来さんは「演奏会を見に来たのがきっかけで消防局の職員になった」と入隊のエピソードを話した。

 この日は世代を超え人気のある「スターウォーズ・サーガ」や医療ドラマのテーマ曲のメドレーなどを演奏。ドリルステージでは、演奏しながら隊形を変化させて視覚的にも迫力あるパフォーマンスで観客を魅了した。その後、ボーカルに船橋市出身の濵津美穂さんを迎え「花は咲く」などを演奏。「ボヘミアン・ラプソディー」では隊員二人がエレキギターを熱演した。

 演奏の合間には消防局職員らが消防・救命・防災について説明し、観客たちは熱心に耳を傾けた。「もしここで大地震があったら」と設定して、今いる場所でとっさに身を守る「シェイクアウト訓練」も実施。観客に「姿勢を低く」「頭を守る」「動かない」の3つの重要ポイントを呼びかけた。

 消防局長の澤本保敏さんは「消防局職員と消防団、約1300人が24時間365日全精力を注いで市民の皆さまをお守りする所存です。どうか音楽隊と船橋消防局の応援団になってほしい」と呼びかけた。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 900人以上の来場者が演奏を楽しんだ

  • ロックの曲ではギタリストたちが熱演

  • ボーカルの濱津美穂さんが花を添えた

  • 音楽隊員のエピソードを披露する場面も

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