2024年01月08日 配信

次々に降下する落下傘部隊

1/8(月)陸上自衛隊第1空挺団「令和6年降下訓練始め」公開

米・英・加・仏・独・蘭・尼の7カ国も参加

 陸上自衛隊習志野駐屯地(船橋市薬円台3-20-1)の習志野演習場(船橋市習志野、八千代市)で1月7日、陸上自衛隊第1空挺団による「令和6年降下訓練始め」で島しょ部防衛を想定した空挺作戦が公開され、約9000人の観客が訪れた。

 降下訓練始めは「開傘祈願祭」として、1年間の降下訓練の安全を祈る行事で、1969(昭和44)年から行われている。元日に発生した「令和6年能登半島地震」の影響が懸念されていたが、予定どおり実施された。昨年に引き続きアメリカ軍、イギリス軍が参加し、さらにカナダ軍、フランス軍、ドイツ軍、オランダ軍、インドネシア軍の5カ国が初参加となり、計8カ国が参加しての実施となった。

 強風のため、訓練展示の内容が一部内変更して行われた。まず輸送ヘリコプターCH-47JA(通称「チヌーク」)が飛行し、先行部隊がパラシュートでの降下を開始。地上ではオートバイによる偵察や、敵の偵察者を撃退する徒手格闘が展開された。

 また、低空飛行するヘリコプターから隊員がロープをつたい空中から地上に降り立つ様子や、高機動車と120ミリ迫撃砲を釣り下げたヘリコプターが登場すると、来場者からは「えーっ、すごい」「何か吊るしてるぞ」などの声が上がった。「第1空挺団に入れば、あのかっこいい飛行機に乗れるの?」と訪ねる子どももいた。

 その後、10式戦車や16式戦車、対戦車ヘリコプターAH-1S(通称「コブラ」)、多用途ヘリコプターUH-1J(通称「ヒューイ」)も登場し、地上戦を展開。敵を撃破し離島を奪還したのち、同盟国及び同志国の部隊が来援し、訓練展示は終了した。

 会場内には飲食ブースや自衛隊に関するグッズを販売する店舗も出店していたほか、自衛隊の服を着用して撮影できるブースや、自衛隊に関するキャラクターと記念撮影できるブースなども設けられていた。自衛隊ファンだけでなく、子ども連れの家族の姿も多く見られた。

 東京都世田谷区から来場した男性は「飛行機が好きでほぼ毎年参加している。間近で見られるのが魅力」と話した。

 習志野台から家族連れで初めて来場したという山本大志さんは「妹が自衛官で、声をかけられて来てみたら、むちゃくちゃかっこよかった。間近で見られて満足。来てよかった」と話し、その妻は「日頃の訓練の際には朝8時頃からヘリが飛んで、音が気になるときもあったが、実際に見て考えが変わった。訓練の量も見えたし、必要なことだと思う。何よりかっこよさに魅了された」と笑顔で話した。

関連サイト:https://www.youtube.com/watch?v=MAAGaI9I_wQ

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 高機動車と迫撃砲を運ぶ「チヌーク」

  • 待機する多用途ヘリコプター「ヒューイ」

  • 訓練展示終了後、整列する隊員たち

  • にぎわう自衛隊グッズのブース

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