2024年01月06日 配信

スマホスタンドも利用できる

1/6(土)船橋市役所そばにグランドピアノが弾ける無人ピアノスタジオ

市内在住の会社員が兼業で開業

 船橋市役所駐車場そばに、グランドピアノを設置した無人レンタルスペース「スタジオ グランピアノ」(船橋市湊町2-4-5-101)が11月1日にオープンし、オープンから2カ月を迎えた。

 同所は無人レンタルスペースで、部屋の中に4.3帖の防音室を備え、防音室内にはグランドピアノを設置する。そのため、ピアノの練習場所として使用する人や、遠方から来ての出演前や発表会前などの練習などで利用する人が多いという。

 同所を開業したのは、美濃越(みのこし)亮太さん。14年ほど前から船橋市内に住む美濃越さんは、現在IT系企業で勤務する。ほとんどがリモートワークのため船橋市内にいる時間が増え、スタジオ運営業務と兼業している。「今勤めている企業での仕事は、何でも理詰めで仕事が進んでいく。でも、理屈じゃなくて感性や感覚で動ける仕事をやりたいと5年ほど前から感じるようになり、まずは夢だったピアノ調律師の道を歩み始め、そこからスタジオ開業につながった」と話す。

 母・美濃越恵子さんが音楽の先生をしていたこともあり、幼いころから自宅にグランドピアノがあったという。亮太さんはいろんな音楽を聞くことが好きだったものの、自宅のグランドピアノを触ることなく過ごした。24歳ごろ、姉の影響でチェロに魅せられ、チェロを奏でるようになると、当時住んでいた都内の社会人オーケストラ「コンセール21管弦楽団」に所属し、さまざまなコンサートに出演してきた。

 その後、「音楽が大好き」という思いや「自分がやりたいことをやりたい」という思いも重なり、会社に勤務しながら調律スクールに通い、基礎的な技術を習得。そして「調律技術をより高めるためにも定期的にピアノ調律をしたい」 と考え、独自にリサーチした結果、地元船橋にピアノを置いた無人スタジオを開業することを決意したという。

 グランドピアノは「ヤマハ C3E」を設置。室内の温度・湿度管理をリモート管理で徹底し、「こまめな調律を心がけているので状態の良いグランドピアノで演奏していただけます」と美濃越さん。ピアノを設置している防音室内は調光調色可能なダウンライト、シーリングライトにし、利用者が好みの雰囲気を演出することができる。譜面が見やすい光の当たり方にも配慮しているという。

 三脚兼マイクスタンド、スマホホルダーも設置し、撮影や録音も可能。防音室の手前には広いスペースがあり、一緒に来た人が待てるスペースとして利用できるほか、「楽器演奏は防音室内での利用となりますが、待ち合いスペースはリトミックなどに使っていただくことも可能です」と美濃越さん。スタジオはピアノ教室運営などにも利用可能。

 防音室での演奏はピアノに限らず、木管楽器やボーカル練習なども可能となる。ただし、金管楽器、打楽器、コントラバス、電子楽器などの大音量が出る楽器は使用禁止。複数人での利用も可。

 デジタルキーでの無人チェックインや、室内の空調をリモートで管理できるため「さまざまなデバイスが利用しやすい価格で整っていたからこそ、私のように兼業で無人スタジオをオープンすることができた」とも話すが「無人スタジオだけど、実はみなさんといろいろとコミュニケーションを取りたいと思っていたりもする」と打ち明ける。

 利用者アンケートからは「完全に一人の世界になれる」「夜遅くに弾けるところはなかなかない」「人目を気にせず集中できる」といった声が寄せられているという。「ここにせっかく音楽好きが集まるのだから、そのつながりを生かしたイベントの実施なども実現できたら」とも話す。

 スタジオ利用可能時間は朝7時~24時。料金は30分800円。1月末まで「初回利用アンケート」に答えるとで電子マネー300円分を付与するキャンペーンを実施中。インスタグラム(@granpiano.funabashi)で最新の情報を発信している。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 待ち合いスペース

  • スタジオオーナー・美濃越さん

  • 外観

  • チェロとアンサンブルできるスペースも確保する

この記事を書いた人

yumiko_mikami

yumiko_mikami

MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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