2023年12月02日 配信

市船陸上部女子の面々

12/1(金)市船陸上部が8年ぶりの全国高校駅伝出場へ

現在、部活動OB会などで寄付も募集中

 千葉県高校駅伝が旭市の東総運動場陸上競技場を発着点とするコースで10月28日に行われ、市立船橋高校(市船)陸上部女子が1時間11分07秒のタイムで8年ぶり20回目の優勝を果たした。陸上部は12月24日、西京極総合運動公園で行われる第35回全国高校駅伝競走大会に出場する。

 レースは前回優勝の成田高校と市船の競り合いに。1区(6km)で市船・中後心晴選手(3年)が20分22秒でトップを奪うも、2区(4.0975km)では成田・村上美優選手(1年)が13分22秒の区間賞の走りで市船・飯田和代選手(3年)を逆転。

 次いで市船は3区(3km)の藤重桃子選手(1年)が10分19秒の区間賞で追い上げ、4区(3km)横山桃花選手 (1年)が9分45秒の快走を見せ逆転すると5区(5km)の石川舞桜選手(1年)も区間1位のタイムとなる16分55秒で成田を突き放しトップでテープを切った。

 同校は「出場20回目の節目となる今回の全国高校駅伝では、2005年の第17回大会以来18年ぶりの8位入賞以上を目指します。千葉県代表として、師走の都大路を駆け抜けますので、今後とも応援、よろしくお願いいたします」と意気込みを発表。現在選手たちは、試走の為、京都入りしている。

8年ぶり快挙の裏に「練習日誌」

 選手たちは朝6時半には集合し、準備体操やストレッチを済ませ7時過ぎからオリンピックメダリストの有森裕子さんも走っていた「海老川ジョギングロード」で走り込み。豪雨や台風などでない限り、小雨程度であれば練習は行われる。天気が荒れた場合は室内練習に切り替える。

 8年ぶりとなる快挙には選手たちの頑張りはもとより選手と石川監督の間で日々続けられてきた「練習日誌」の存在も大きい。部活動や学校のことだけでなく選手たちが憧れの舞台に向けて常にモチベーションを高く保ち続けられた要因の一つだという。

 一方で全国大会出場に際しての遠征費などの出費がかさみ予算が枯渇しているという実情もある。私立高校ではOB会だけでなく学校を上げての寄付集めも日常的に行われており遠征費の援助なども行われるという。

 市船の中でもOB会・後援会など募金や寄付、協賛などを集める組織が確立されている部活動もあるが陸上部では現役世代に近いOB・OGの保護者が中心となって遠征費集めに奔走しているが、12月2日の取材日時点ではまだ必要額には達していないという。

 「選手として活躍していた先輩たちの世代にOB会や保護者会が接触できていないという部分もあります。少しでも多くの方々に知っていただき選手たちの支援をお願いしたい」と陸上部OBの保護者は寄付を呼び掛ける。

現場で実際に感じることの大切さ

 「選手たちが3年間目指してきた舞台を見せてあげたい。3年生でも選手として走れない生徒もいるが23人全員に実際の空気を感じてほしい」と石川監督は呼びかける。

 市船講師として男子陸上部を全国大会に送り出した経験がある。実際の場に行き、肌で感じた経験が生徒たちの成長に大きく影響することを知っている。

 公立高校では部活動指導に教員があたることが多く、必然的に生徒たちの日常を把握した上での指導になる。競技者としての成長だけでなく、部員一人一人の人間的な成長も含めて接していることが『スポーツの市船』を支えているともいえる。

 寄付や協賛に関する窓口は以下。締め切りは2023年12月22日まで。寄付金は1口5,000円以上で一人何口でも可能。結果報告、記念品、領収書などの送付が必要な場合は専用フォームから名前や住所の登録が必要となる。

千葉銀行 船橋支店(普通)4720047 市立船橋高等学校陸上競技部後援会

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • キャプテンの中後心晴選手

  • 1区・中後選手、2区・飯田和代選手、3区・藤重桃子選手

  • 4区・横山桃花選手、5区石川舞桜選手

  • 県大会でゴールテープを切った石川選手

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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