2023年09月23日 配信

和紙ランプと本棚(展示室1)

9/23(土)ふなばしアンデルセン公園で「ゆらゆら ぱらぱら ひらひら 柔らかな絵本の世界へ」開催中

千葉工大の学生が制作

 ふなばしアンデルセン公園子ども美術館(船橋市金堀町525)で現在、展示「ゆらゆら ぱらぱら ひらひら 柔らかな絵本の世界へ」が開催されている。

 「子どもの好奇心をくすぐり、五感を使って楽しめる体験型の空間演出」がテーマの同展は、子どもが体験することを大切に考える同館のコンセプトに沿った創造性に満ちた空間となっている。展示作品は「千葉工業大学建築学科・遠藤政樹研究室」所属の学生28人による共同制作品となる。

 展示室1は「子ども図書館」、展示室2は「スケールアウト」というタイトルがそれぞれ付けられている。展示室1にはフェルトと木の合板を組み合わせた本棚にたくさんの絵本が飾られ、自由に手に取って読めるようになっている。薄くやわらかなカーテンに覆われた大きな和紙のランプの下にある椅子に座れば、ひとりだけの空間を楽しむこともできる。徐々に巨大化していく棚は「日常的な大きさから抜け出す」という新しい体験をする目的で作られているという。

 展示室2には和紙に包まれた巨大な竹組みのアーチドームが設置され、ドームの中に親子が一緒に入って遊んだり、寝転んだりできるほか、さまざまな大きさの和紙に好きな絵を書いてドームに貼り付けることができる。

 八千代市から来場した伊藤さん夫婦は「絵本が大好きな孫のため、ネットで調べて来ました。絵本がたくさんあってゆっくりと読みたくなります。孫も楽しんでいますが、大人も楽しめる空間ですね」と話した。

 同展示の制作リーダー・小山翔太郎さんは「展示が完成し、実際に子どもが遊んでいるところを見られてうれしい。親子一緒に楽しんでいる姿を見て自分自身の学びにもなりました。体験や経験は子どもにとって、とても大切。作ることが大好きなのでこれからも好奇心をくすぐるものを作っていきたい」と話した。

 同館責任者の永島邦行さんは「千葉工業大学の学生さんの斬新なアイデアと優しい工夫が詰まった空間。子ども達にたくさん楽しんでもらい、ものづくりの刺激にしてもらいたい。展示作品を見る事によってものづくりを知り、作る楽しさの原点にしてもらえたら」と話した。

 開催は9月30日まで(9月25日は休園日)。9月23日、24日の2日間はワークショップ「大きさのない世界をめざして」も開催される。両日とも10時~12時までと13時30分~16時までの2部制で各回先着20人まで。

関連サイト:ふなばしアンデルセン公園展示

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 千葉工業大学建築学科の学生ら

  • 展示室2のアーチドーム

  • 学生によるアート作品はタイトルをつなげると回文になる

  • 和紙ランプの下の椅子に座る女児

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