2023年09月05日 配信

玄米を検査用に抜き取る作業

9/5(火)JAいちかわ船橋選果場で船橋産新米の出荷始まる

例年より早い出荷で出来栄え上々

 JAいちかわ船橋選果場(船橋市豊富町668)で9月5日、船橋市内の農家が栽培した新米の初出荷が行われた。

 同所では船橋市内の農家が栽培した「コシヒカリ」、千葉県のブランド米「粒すけ」、飼料米が出荷されるが、この日は「粒すけ」の玄米900キロ、家畜用の飼料米約13トンが出荷され、農産物検査員は検査作業に追われていた。同所は船橋市内で唯一の米の出荷場所であり、10軒以上の農家が米を出荷している。

 農産物検査員の福田高大さんは「高温の気象が続いたせいか昨年より初出荷は5日ほど早いが出来栄えは良い」と話した。玄米で出荷された新米はまず計量をして、重さを確認する。その後、サンプルを抜き取り、水分測定器で水分含有量を測り、目視で米粒を確認。未成熟、虫食い、カビ、割れなどの米の数が含まれる割合を見て、1~3等級、規格外の判定をする。検査が終了すると「検査済」印と等級印が押される。

 検査を終えた米はその日のうちに「JAいちかわ田中経済センター」(柏市大室1095)に運ばれ、そこで貯蔵、精米、販売される。船橋選果場で検査を受けた米は「千葉県産米」として店頭に並ぶが、一部は「船橋産米」として学校給食に提供される。

 現在市内北部では稲刈りが盛んに行われており、同日、稲作と梨園を営む「鈴果園」の鈴木正さんは「粒すけ」の稲刈りを行った。「出来栄えは良く、豊作が見込めそう」と鈴木さん。

 鈴木さんは「田んぼ1枚1枚で違う成育状況にあわせて管理し良質な米になるよう栽培している。船橋でとれたお米をより多くの方に食べていただけたらうれしい」と話した。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 米粒を目視で検査する福田さん

  • 飼料用米(1袋30.6kg)の計量作業

  • 小室町で稲刈りする鈴木さん

  • コンバインで刈り脱穀した籾をトラックに積む作業

この記事を書いた人

典子牧

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