2023年08月04日 配信

「奈良たまご」を使ったバームクーヘン

8/4(金)奈良養鶏園がオリジナルのバームクーヘンやプリンを販売開始

「皆川牧場」のソフトクリームも同店限定で販売

 奈良養鶏園(船橋市馬込町1161)が7月13日に開業80周年を記念して直売所を「奈良たまカフェ」としてリニューアルオープンし、7月下旬から店主の念願だったプリンやバームクーヘンなどオリジナル菓子の販売を始めた。

 同店では同園の卵を使用し、市内洋菓子店が製造した洋菓子などの販売はリニューアル前からも行っていたが、自社オリジナルのプリンやバームクーヘンなどを扱うのは同店初の試み。

 1943(昭和18)年に養鶏場を始めた同園。今年80周年を迎えるにあたり「『奈良たまご』を使い、ここで作ったオリジナルのお菓子を置きたかった」と話すのは、専務の奈良育子さん。将来を見据え、飲食店業、菓子製造業、惣菜製造業の許可を取得した。

 プリンは「船橋たまごプリン」(540円)と「アロウカナプリン」(410円)の2種類。「船橋たまごプリン」は船橋特産のニンジンや小松菜を餌に混ぜて育った鶏の卵「船橋たまご」を使用したもので、「アロウカナプリン」は黄味が濃く甘味のある卵「アロウカナ」を使用。プリンのレシピは同園と長い付き合いのある「ホームケーキ マミー」(船橋市海神)が監修している。

 バームクーヘンは「乳糖製菓」(墨田区太平)に製造委託し、「卵の違いによる味の違いを出したかった」と育子さん。「ミニ」(216円)と「ジャンボ」(918円)の2種類を提供する。

 そのほか、「皆川牧場」(船橋市鈴身町)の牛乳を使用したソフトクリームも同店限定商品として販売を開始した。同園は農場HACCP(ハサップ。食品の生産から消費にいたるまでの危害を防止するシステム)を2017(平成29)年に取得しているが、船橋市内で農場HACCP取得の先輩である「皆川牧場」との付き合いから、同店でのチーズの委託販売などを経て、今回新しくオリジナルソフトクリームの製造販売につながった。

 育子さんは「お客様からチーズの評判がとても良いので、皆川牧場さんのソフトクリームをここで提供したいと1年以上前から打ち合わせを重ねてきた」と振り返る。

 新しく導入した冷蔵ショーケースには、プリンや「皆川牧場」のチーズと並んで同園の卵を使った「農家と繋がるお菓子屋さん8(はち)メモワール」(松戸市七右衛門新田505-1)の商品も並ぶ。

 また、その場でソフトクリームなどを食べられるよう、店の外にはテイクアウト商品を気軽に食べられるスペースを設け、8月末までには完成予定となっている。

 「リニューアル後にいらしてくださった常連客から、『広くなった』と言われるが、躯体はそのままで広さは変わらないんですよ」と3代目社長の奈良富士男さん。「何代にも渡って通って下さるお客様が落ち着ける場所にしたいと思い、壁と天井の焼杉板は洗浄しただけでそのまま使っているんです」とも。

 育子さんは「この地域は買い物困難地でもあり、地元農家さんを応援したいので野菜も提供している。将来は卵のお惣菜も提供できれば」と夢が膨らむ。

 営業時間は9時~18時。日曜・祝日は17時まで。生産状況により店頭に並ぶ商品は変わる場合がある。

関連ページ:奈良養鶏園ホームページ 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • ガラスケースには「船橋たまごプリン」(左下)などが並ぶ

  • 奈良養鶏園の奈良富士男さんと育子さん(右から)

  • 皆川牧場のソフトクリーム

  • 船橋近隣の農家の野菜が並ぶ

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