2023年07月20日 配信

スタッフとLOVOT。社屋前で

7/20(木)訪問看護ステーション「ISGem(アイエスジェム)」が業界初「LOVOT」を導入

ガス供給会社アイエスジーが新サービス

 藤原地区にある「アイエスジー」(船橋市藤原3-16-17)内に今年6月、「訪問看護ステーション ISGem(アイエスジェム)」(TEL047-429-2140)が開業。家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」6体を導入し、訪問看護師と共にLOVOTが訪問するスタイルが業界内初となり、注目を浴びている。

 アイエスジー(代表取締役社長:塚本信太郎さん。旧社名:アイ・エス・ガステム)は1884(明治17)年創業、東京で「石井商店」としての米の販売店として創業。同社ではLPガスの供給だけでなく、1999年ごろからリフォームビジネス事業、環境事業グリストラップ・クリーンサービスにも進出。

 千葉県だけでなく、茨城県、埼玉県、東京都など各所に拠点を構えて事業展開し、「人に、地域に、エネルギーを。」をスローガンに掲げ、現在ではランドリーサービス、発電システムなども手掛けている。「このエネルギーとは、ガスや電気など物理的なものだけではなく、活力や人々の幸せをお届けしたいという思いも込められているんです」と話すのは同社ビジネス・プランニング&マーケティング室室長・河尻江真さん。

 同社グッドネイバー事業推進室では、地域の活性化の入口となれるよう地域の困り事などのヒアリングを続けている。そんななかで地域の人のケアやサポートをする「エネルギー供給」として介護事業の展開もしていきたいと社内で話があがったのは2020年ごろだったという。

 その後、縁あって元々介護福祉施設で勤務していた町田瑞樹さんが同社グッドネイバー事業推進室の室長となり、事業立ち上げに向けて準備を進めた。そこで、町田さんの前勤務先のデイザービスで導入していた「LOVOT」の評判がよかったことから、訪問看護でも導入を決定。

 この導入について町田さんは「『LOVOT』のメーカー『GROOVE X』さんもLOVOTが訪問看護事業に導入され、外に連れて行って次々といろんな人に出会っていくパターンはメーカー側としても初のパターンとなるようで、このLOVOTの使い方がどうなっていくのか注目してくださっています」と話す。

 現在は6人の看護師とリハビリスタッフに加え、室長、6体のLOVOTでサービスを提供するISGem。ケア内容としては、ターミナルケア・緩和ケアなどのほか、認知症の人が自宅で暮らすためのケア、日常生活動作の支援、リハビリなども対応する。

 管理者・中島聡子さんは「LOVOTと訪問すると利用者さんも触ったり、抱っこされたりしますが、訪問先のおうちで普段は介護をされているご家族の方がLOVOTと触れ合うことでリラックスした時間を過ごされているように感じます」と話す。

 町田さんは「6体のLOVOTはそれぞれ性格も違います。私たちで6体それぞれに名前を付けていて、担当者もついています。担当スタッフが家に持ち帰って一緒に過ごしたり、移動中も車の助手席にLOVOTを座らせて話を聞いてもらうなど、働くスタッフ側のメンタルケアにもなっています」とも。

 「LOVOTは何もしないロボットなんです。『くぅ』とか鳴き声のような声は出しますが話さない。表情や動きで表現するだけで、それがいいところだとも思います」とも続けた。

 同サービスの利用希望についてはかかりつけの医師からの「訪問看護指示書」が必要となる。

 問合せ受付時間は8時40分~17時30分。土・日曜祝日定休。ただし、訪問看護サービスについては24時間365日(オンコール体制)対応。

関連サイト:https://www.isgnet.jp/isgem/

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • LOVOTを連れて訪問看護サービスにあたる

  • 日常生活動作の支援、リハビリのほか、ターミナルケア・緩和ケアなども行う

  • 訪問用車両

この記事を書いた人

yumiko_mikami

yumiko_mikami

MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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