2023年07月11日 配信

海の上を駆け抜ける「GOZA-1」

7/11(火)船橋ボートパークでの「第5回ふなばSEAフェスタ」に来場者2600人超

船橋青年会議所が船橋の海の魅力を伝えるイベント

 船橋漁港に付随する船橋ボートパーク(船橋市日の出町1-17-1)で7月8日、「第5回ふなばSEAフェスタ」が4年ぶりに開催され、会場には2600人を超える人が集まり、にぎわいを見せた。

 同イベントの主催は船橋青年会議所。同イベントの目的は、船橋の海の魅力発信や、船橋の海に対する意識変革を促し、保全を図り、それを市民・団体・企業・行政と共に取り組むことを目的としている。

 会場には海に関する展示や各種ワークショップなどが用意され、ブースでは応援に駆け付けた青年会議所OBの姿もあった。ワークショップは貝に絵を描くコーナーのほか、「ふなばし三番瀬環境学習館」(潮見町)のブースでは海の生き物に触れる「タッチプール」が登場。子どもだけでも親子でも楽しめるコーナーが並んだ。

 会場内にはキッチンカーの出店のほか、目玉イベントは、事前エントリーで参加する「GOZA-1(ゴザ-ワン)」。海上にゴザを浮かべ、その上を走り抜ける競技となる。実行委員長の浅野凛太郎さんは「予想以上の来客でうれしい。このイベントを通じて船橋の海を大切にする気持ちを持ってもらいたい」と話し、「GOZA-1」の競技自体が実は青潮を防ぐ活動のひとつであることも明かした。

 「船橋の海は奥まった形となっているため、潮の流れが滞りやすく、青潮の原因となる貧酸素水塊(ひんさんそすいかい)ができやすい。改善するためには水と酸素を混ぜ合わせ、水中の酸素濃度をあげることが効果的なので、GOZA-1で水上を波立てながら走る動きもその一環となるんです」と浅野さん。

 今回は4年ぶりの開催ということもあり、小・中学生が走る「セイゴの部」では出場者60人の枠に対し400人もの応募があったという。「GOZA-1」セイゴの部(小中学生)の優勝タイムは5秒03、スズキの部(大人)は大会新記録となる3秒94というタイムが打ち出された。

 今回は海に親しむための新しい試みとして「ばか面踊り」もステージに取り入れた。船橋の郷土芸能である「ばか面踊り」は、漁師町として栄えた船橋で、安全と大漁を願い、厄を払う儀式として1900(明治33)年にはじまったとされる。「湊町ばか面踊り保存会」の子どもから大人までの踊り手が登場し、コミカルな面と動きで会場は笑顔に包まれた。

 市内在住の小学生・マキさんは「初めて海の生き物に触った。カニを手のひらにのせた時、足がゴツゴツした」と興奮気味に話し、同行していた叔父は「漁船乗船体験の抽選にはずれたのは残念だったが、ワークショップが増えていていろいろと楽しめた。体験が多いのはいいですね」と笑顔で会場を後にした。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • ワークショップブースには多くの子どもが参加した

  • 会場にはキッチンカーも出店

  • 子どもたちによるばか面踊り

  • 三番瀬環境学習館からコミュニケーターも来場し、タッチプールを設置

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