2023年06月17日 配信

船橋漁港のスズキ漁師大野さん(写真左)羽田市場の野本社長

6/17(土)船橋の「瞬〆スズキ」をグランスタ東京で提供

船橋出身の経営者が船橋の漁師とコラボで実現

 船橋漁港で水揚げされた「瞬〆スズキ」が東京駅内の「回転寿司羽田市場グランスタ東京店」(千代田区丸の内1-9-1、TEL03-5224-9501)で1皿700円で7月末まで提供されている。

 同店では天然水産物のMSC認証、養殖水産物のASC認証、日本のエコ認証であるMELなど「認証魚」だけを扱う「日本の漁業応援プロジェクト」を企画。

 「エコ認証のPRとそれに伴った漁師の支援」を掲げた羽田市場・野本良平社長の趣旨にスズキ漁を営む「大傳丸」、水産卸「海光物産」社長の大野和彦さんが共感して今回の企画が実現した。

 店内には瞬〆スズキやエコ認証を紹介したポスターを掲示、店外の壁面では船橋漁港や巻き網漁の様子などを紹介したパネルを設置している。テーブル8席、カウンター34席。全席禁煙。

 「瞬〆スズキ」は、活じめ・神経抜きをして血が回らないようにしたスズキをフィレ状に加工。うま味を逃さないよう先端の冷凍技術で保存したものを店舗で丁寧に解凍。同社自慢の赤酢で仕立てた酢飯に合わせている。

 同店で同価格帯で提供する魚種は「クエ」「ボタンエビ」「ノドグロ」などの高級魚。「瞬〆スズキ」はそれらと同レベルの食材として取り扱われている。

 販売開始から6日間で400皿を超える売れ行き、当初1日30皿を予定していたというがそれを大幅に上回る1日80皿のペースで注文が入っているという。

 「羽田市場」は船橋市高根台出身の野本社長が2014年に設立。鮮魚卸売、海鮮レストランが中核事業。産地から航空機や新幹線を利用して羽田空港や東京駅まで直送、朝どれの海鮮食材を昼頃には提供する「空飛ぶ鮮魚」としてテレビなどのメディアでもたびたび取り上げられている企業。

 しかし、コロナ禍に飲食店からの仕入れがほぼゼロになった。余剰在庫を抱え対策に頭を悩ませながら家族の勧めで自分でフリマアプリから通販事業を開始、5月に始めた通販事業が現在は2億円の売上になった。

 今回キャンペーンで「瞬〆スズキ」を提供しているのは、「回転寿司羽田市場グランスタ東京店」だが今後は他店での販売やレギュラーメニューとしての採用も視野に入れているという。

 「東京駅という全国から人がやってくる場所で多くの人に船橋の瞬〆スズキを味わってもらいたい。これを機会に日本の漁業に目を向けてもらいたい」と野本社長。

 「私たちが獲って、丁寧に加工した船橋のスズキを理解して正価で仕入れてくれるだけでなく、エコ認証や船橋漁港についてもこんなに紹介してくれて感動している」と大野さん。

 営業時間10時~22時(月~木、土)、10時~22時半(金)、10時~21時半(日・祝)※翌日が祝日の場合は22時半まで営業。無休。※予約不可。

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回転寿司羽田市場グランスタ東京店HP

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 船橋漁港の瞬〆スズキのにぎり(700円)

  • 船橋の漁港や漁師を用いた店舗外の装飾

  • 海外からの旅行客に人気のレーンはほぼ稼働させていない

  • 特急レーンもJRの許可を得て新幹線風

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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