2023年06月11日 配信

今年の「蛍の夕べ」の告知ポスター

6/11(日)御滝不動尊「御瀧・蛍の夕べ」に1300人以上の人が集まる

ホタル購入費の資金集めに悩む主催者

 「御瀧山金蔵寺」(通称:御瀧不動尊。船橋市金杉6-25-1、TEL 047-448-2833)で6月10日、蛍の放流イベント「第7回 御瀧・蛍の夕べ」が開催され、昨年の過去最高来場者数を超える1300人以上の来場者が会場を訪れた。

 同イベントを主催しているのは、約20人のメンバーから成るボランティア団体「お瀧・蛍プロジェクト」。代表の斉藤征昭さんは「ここのせせらぎを整備すれば、ホタルの生育に適している場所になるはず」と約10年前からホタルの放流活動を続け、毎月第4土曜日の午前中には同所の清掃活動も行っている。

 例年通り、夕方5時から境内でイベントが始まり、ばか面踊りの披露や「子供和太鼓 高野太鼓」のほか、「ガマの油売り」、けん玉世界チャンピオン・KAITOさんによるけん玉パフォーマンスなども披露された。

 屋台では豚汁、おにぎり、団子などの販売もあったほか、「竹とんぼの会」による竹とんぼブースや、ホタルの里親基金を募る「里親カウンター」も設けられた。

 ホタルの放流は、日が落ちて暗くなった19時30分ころに始まった。ホタルは光に敏感なため、観賞エリアではスマホやカメラの使用は禁止された。ホタルを放ったエリアはネットなどで区切られていないため、ホタルが鑑賞者のすぐそばを飛ぶ光景も見られた。

 「ホタルを放流すると、いつもは川辺に止まっているのに今年はなぜか上に飛んでいった。そのため、三重塔の前を飛び回るホタルを鑑賞している人から『すごくきれい』『わぁ』と楽しんでいる様子が伺えてよかった」と斉藤さん。今年は約300匹のホタルを放流したという。

 「以前は1000匹以上放流したこともあった。昔は県内でホタルを育てていた知人からホタルを購入して放流していたが、今はその知人がいないため、業者から仕入れている。今年の320匹ほどを放流するのに12万円ほどかかっているので、実は、このままだと継続していくことが難しいと感じている」と斉藤さんは顔を曇らせた。

 ホタル観賞には、入り口で「蛍の夕べ協力金」として中学生以上は1人100円を徴収しているが、それだけではホタルの購入金額はまかなえないという。「『蛍の里親』を1口1000円として募集していますが、それでもまだまだ足りていないのが現状」だと斉藤さんは話す。「何か違う策を考えないとだけど、ボランティアメンバーのみんな、そんなことやったことないもんで。でも継続していくためにはそんなことも言っていられないね」とも続けた。

 蛍の里親については御滝不動尊で随時受け付けている。詳しい問い合わせは御滝不動尊(TEL 047-448-2833、9時~16時)または斉藤(TEL 090-8729-0724)さんまで。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • ホタルを放流するせせらぎ

  • 斉藤さん(後列右)とボランティアメンバー、竹とんぼの会のメンバー

  • 宙を舞うホタル

  • ホタルがすぐ近くを飛ぶことも

この記事を書いた人

yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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