2023年05月24日 配信

表彰状を持つ店主の松崎雅子さん

5/24(水)「梨っ娘」が「食のちばの逸品を発掘2023」審査員特別賞を受賞

宮本の「ル カフェ ドゥ ポム」のオリジナル商品

 千葉県とちばの「食」産業連絡協議会が共催する「食のちばの逸品を発掘2023」に、市内のフレンチカフェレストラン「Le cafe de pomme(ル カフェ ドゥ ポム)」(船橋市宮本3-9-1、TEL 047-433-8893)のコンフィチュール「梨っ娘(なしっこ)」が今年1月、審査員特別賞を受賞していたことがわかった。

 同コンテストは、県産の農林水産物を主原料とする加工品の中から、魅力的な「千葉の逸品」を発掘し、消費者にPRする目的で2012(平成24)年から実施され、今回で11回目を迎える。受賞した商品は、千葉県が主催するイベントなどでの販売機会などを通じて販路拡大が支援される。

 同商品が受賞した「審査員特別賞」は、金・銀・銅賞にひけをとらない力ある商品から選出。今回の受賞者は、金賞=「ちばのこだわりプリン(ピーナッツ味)」(株式会社菜の花エッグ)、銀賞=「ふっくら黒豆玄米ごはん」(有限会社金田屋)、銅賞=「千葉ぴーなっつジェラート」(風鈴堂合同会社)。「梨っ娘」以外の審査員特別賞=「船上せんじょう活いけ〆じめ鰆さわらのオリーブオイルコンフィ」(ミスズ)、「須藤牧場メタンガス低減チャレンジ牛乳」(須藤牧場)。

 「Le cafe de pomme(ル カフェ ドゥ ポム)」は、京成本線船橋競馬場駅近くにあるフレンチカフェレストラン。同店では船橋産の食材はもちろん、地方の食材を使ったコンフィチュールや焼菓子なども販売している。

 店主の松崎雅子さんが「日本でのオリンピック開催などをきっかけに、日本の里山の風景が表現できる何かを作りたい」と感じたことがきっかけで、同商品を2019年に開発した。周囲から船橋をPRできるものを作って欲しいという声もあり、船橋の梨を使って開発に挑んだ。

 使用する梨は、規格外の梨を地元の梨農家より直接仕入れている。「『規格外』という言葉を多く聞くようになったけど、売れなくて廃棄されるものではなく個性だと思っている。形が悪いもの、ホクロのような点ができているだけのものも規格外とされる場合もある。同商品は加工に向いている梨を使用しています」と松崎さん。梨の品種は作る時期によって変わるが、ひとつの商品に違う品種は入らない。

 梨のカットから製造、瓶詰めまで全て店内で手作り。面取りし、大きめにカットした梨と、刻んだ梨の2種類の果肉感が、おいしさをより引き出している。梨本来の味を楽しむため、仕上げに使用するのは甜菜(てんさい)糖、レモンのみ。同商品は梨のシーズンに約1800本を製造しているという。

 同商品の食べ方として「ヨーグルトやアイスなどの乳製品との組み合わせがおいしい」と松崎さん。常連客からは、「薄く切ったパンに生ハムとチーズをのせてもおいしい」という声も。

 「梨農家は、梨ひとつひとつを私たちが想像している以上に手間暇かけて作っている。梨でコンフィチュールを作るにあたり、面取りしたものと刻んだものとを手間暇かけて作ることで、ひとつひとつに向き合い、大事に作っているということを表現したかった。実になるまで、娘のように思い愛情いっぱいで育った梨と、愛情かけて作った商品から『梨っ娘』という商品名なんです」と松崎さんは作った思いを話す。

 同商品は150g、900円。店内での購入は11時~16時。定休日は月~水曜。オンラインショップ(https://cafe-pomme.jp/wcshop/products/detail/3)でも購入可能。

関連サイト:https://www.pref.chiba.lg.jp/ryuhan/pbmgm/norin/torikumi/ippinn/jushosha2023.html

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 受賞した「梨っ娘」。1瓶の中に、面取りした大きめにカットしたの梨が3つ入っている

  • 店舗外観

  • 5月11日〜17日まで東武百貨店「千葉・船橋地元銘店フェア」に出店した

  • 「梨っ娘」のほかにもフルーツや野菜を使用したコンフィチュールが並ぶ

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