決勝進出を決めて多くのオレンジアーミー（スピアーズファン）に手を振る選手ら　(C)JRLO

5/16（火）クボタスピアーズがラグビーリーグワンで初の決勝進出

多くのオレンジアーミーが応援

　「NTTジャパンラグビーリーグワン2022-23プレーオフトーナメント」の準決勝が5月14日、秩父宮ラグビー場（東京都港区）で行われ、「クボタスピアーズ船橋・東京ベイ」が、24対18で「東京サントリーサンゴリアス」に勝利し、創部以来初の決勝に進むことが決まった。

　船橋に拠点を置くプロラグビーチーム「クボタスピアーズ船橋・東京ベイ」（ホームグラウンド：船橋市栄町2-16-1）は、1978（昭和53）年創部の歴史あるチーム。昨季はリーグ戦3位だったが、今季はリーグ戦14勝1分1敗のリーグ2位に。プレーオフトーナメント準決勝には、スピアーズのファンのオレンジアーミーを含む13065人が会場に駆け付けた。

　試合は前半4分、サンゴリアスの選手が一発退場になり、試合のほとんどを1人少ない14人で戦うこととなった。初トライは前半24分のスピアーズ、ゴールも決まり前半26分で7対3とスピアーズがリード。その後、サンゴリアスにトライ、ゴールされ、7対10のサンゴリアス3点リードの接戦で前半を終えた。

　後半は、フォーリー選手が決めて10対10の同点に。後半15分にはマークス選手のトライ、ゴールも決まり17対13になり、残り2分で24対13とリードを広げた。ノーサイドまで残り20秒でサンゴリアスのトライが決まり24対18の6点差に。試合時間80分を経過して残り1プレーのところで、サンゴリアスがラインアウトからモールで押し込みゴールラインを越えたが、ビデオ判定になった。約5分間TMOでチェックした結果、サンゴリアスのトライが認められず、激闘の末24対18で勝利し、決勝進出を決めた。

　立川理道キャプテンは「タフな試合で最後まで分からない中で勝ち切れたのは自信になった。サントリーさんの分も決勝戦で勝ちたい。母の日なので、いい母の日にしたいと思っていたので勝てたのはうれしい。1週間、いい準備をして、パナソニックさんにチャレンジしたい。オレンジアーミーの皆さんの力を借りてしっかりと80分間戦いたい」と意気込みを話した。

　プレイヤーオブザマッチはバーナード・フォーリー選手。「チームとして勝ち切れたことがよかった。しっかりとリカバリーして各自がベストな状態になるようにしたい。決勝で皆さんに会えるのを楽しみにしている」と喜びを話した。

　また、昨年世界ベスト15に選出されたマルコム・マークス選手は「タフな試合だったけど、オレンジアーミーのおかげで勝つことができた」と話し、後半16分のトライを振り返り、「自分だけじゃなくてみんなで取れたトライ。決勝は準備をしっかりして挑みたい」と話した。

　決勝は5月20日、国立競技場で行われ、3季連続の日本一を狙う埼玉パナソニックワイルドナイツと対戦する。

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