2023年04月26日 配信

生産者のみなさん。左から、石神さん親子、石井さん、仲村さん

4/26(水)「船橋にんじん」の出荷始まる

糖度の高い「ベーターキャロット」初出荷

 「船橋にんじん」の中でも糖度が高くβカロテンが多く含まれる品種「ベーターキャロット」が4月26日、長印船橋青果(船橋市市場1-8-1 船橋地方卸売市場内)に初出荷を迎え、報道関係者向けのお披露目会が行われた。

 生産者を代表して「JAいちかわ 船橋ベーターキャロット組合」組合長の石神辰巳さん(55)が「昨年11月下旬の播種(はしゅ)期に雨が多く、その影響で今年は形や大きさなど、決して満足のいく感じではないが、味は今までと変わらず良い」と報道関係者に向けて話した。この日「ベーターキャロット」は10kgの出荷箱で、230箱が出荷された。

 出荷箱のデザインは昨年一新され、船橋市に拠点を置くプロバスケットボールチーム「千葉ジェッツふなばし」(以下、「千葉ジェッツ」)とコラボしたデザインが起用され、地元を盛り上げるのに一役買っている。

 船橋市は40年を超えるニンジンの産地で1967年には国の指定産地認定を受けている。2013年にはニンジンでは全国で初となる、特許庁「地域団体商標」に「船橋にんじん」として登録された。

 「船橋にんじん」の生産者は毎年少しずつ減っており、現在55軒。「ベーターキャロット」の生産農家は一時期20軒ほどだったが今では3軒だけとなった。「近年の連作障害に加え、生産者の高齢化もある。さらに昨年からの肥料や資材の高騰などが原因。栽培が難しい品種だが、抜群の甘さで、生で食べてもおいしいのでなるべく近隣のみなさんに食べていただきたい」と石神さん。

 船橋産の「ベーターキャロット」は船橋市場からの出荷先のほか、「マミーマート」(飯山満駅前店、新夏見台店、船橋日大前店)、「リブレ京成 高根台店」、「ヤオコー 船橋三咲店」などに陳列される。「生産状況などのタイミングによりいつも店頭に並ぶとは限らないが、見かけたらぜひ味わってほしい」と石神昂輝さん。

 旬を迎えた「ベーターキャロット」の出荷は5月末まで。3軒の農家で10kg箱を16,000箱の出荷を目指している。「ベーターキャロット」の次に出荷が続く春夏の「船橋にんじん」は6月いっぱいで出荷が終了する。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 今年の出来栄えや「ベーターキャロット」の魅力を話す石神さん

  • 千葉ジェッツとコラボの箱に入った「ベーターキャロット」

  • 色鮮やかな「ベーターキャロット」のジュースが振る舞われた

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