2023年04月18日 配信

リハーサル休憩中の一場面

4/18(火)市内中学吹奏楽部などの卒業生らによるオーケストラ「リトルノ」が初コンサート

重黒木靜先生の呼び掛けで

 船橋市民文化ホール(船橋市本町2-5-5)で4月15日、市内中学校の管弦楽部や吹奏楽部出身の卒業生を中心に結成したオーケストラ「リトルノ」による初コンサートが行われた。

 結成メンバーは10~20代の卒業生が中心。船橋中学校、宮本中学校でメンバーが中学校に在学当時、管弦楽部の顧問だった重黒木(じゅうくろき)靜さんの呼びかけの下、学校の垣根を越えて幅広い世代が集まり、結成に至った。

 本番まで何度も練習を重ね、本番直前のリハーサルでは106人のメンバーが集まり、最後まで調整を重ねていた。

 「リトルノ」とはイタリア語で「帰る、元の場所に戻る」という意味。重黒木さんは「『音楽のまち船橋』には、今もなお音楽を楽しみ、大切にしている人がいる。そんな若手演奏家が帰る一つの場所、また、新たにつながる場所になってほしいと思いを込めて付けた」と話す。

 当時在籍していた学校の教え子たちから「もう一度オーケストラをやりたい」と要望があり、コロナが収束するタイミングで他校の顧問から各世代のOB会へとオーケストラ結成の声が広まった。

 重黒木さんは教え子たちに向け「今日まで音楽を続けてくれてありがとう。うれしいです。音楽で一人一人が活躍してほしい」と思いを語った。

 トランペットを担当している松永理央さん(船橋中学校出身)は、「市民文化ホールは思い出の場所。今回コンサートで演奏するシャブリエ『狂詩曲スペイン』はこのホールで初めて演奏した曲で感慨深い」と話す。

 同じく船橋中学校出身の大里芹菜さんも「重黒木先生が6、7年在籍していたこともあり、メンバーの3分の1が同校のOBで占めている。青春を共にした仲間と演奏できる喜びと音楽を通して新たに知り合った人たちとの繋がりを大事にしたい」と話した。

 今回メンバー最年少の石野立翔さん(宮本小学校卒業)は、今年2月に行われた「千人の音楽祭」の参加がきっかけで同オーケストラに誘われたと話す。「みんなわからない事があるとすぐに教えてくれるし優しくしてくれる」とメンバー間の仲の良さが伺えた。

 コンサートで演奏した曲は、シャブリエ「狂詩曲 スぺイン」、グリエール「バレエ組曲 青銅の騎士」、チャイコフスキー「交響曲第5番 ホ短調Op.64」。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 会場前ポスター

  • リハーサル時の練習風景

  • ホルン・トロンボーンメンバー

  • 管弦楽低音メンバー

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