2023年03月27日 配信

ピアノを囲んでの合唱の様子

3/27(月)閉校イベント「ありがとう金杉台中学校」

懐かしむ卒業生や地域住民が校内に

 3月末をもって閉校する金杉台中学校(船橋市金杉台1-2-18)で閉校イベント「ありがとう金杉台中学校」が3月26日に開催され、雨天にもかかわらず卒業生や地域住民が集まり、52年の歴史に幕を閉じる校舎に感謝の気持ちを届けた。

 同校は昭和46年に開校。全校生徒数は、昭和62年の528人をピークに、金杉台団地の高齢化と共に減少し、平成26年以降は100人未満、各学年1クラスとなった。そのため、保護者説明会、地域説明会や学区内の小学生の保護者アンケートなどを経て、令和2年3月に「統合」が決定、今年3月末で御滝中学校へ統合することとなった。

 同日、校内では、過去の学校の様子などを展示する「展示コーナー」や「撮影スポット」などが用意され、1部を除き自由に校内を見学することができた。外では「地元に貢献したい」と地元のキッチンカーと店舗による販売ブースが会場を盛り上げた。

 出店者は次の通り。「KANマス」「自家焙煎 移動販売珈琲 秋田屋」「奈良たまご」「焼き芋きんちゃん」「Le LiEN」「ベジリズム」「八千代牛乳」。出店者からは「閉校は少し寂しいが、盛り上がっている様子がうれしい」との声も聞かれた。

 同校の歴代卒業生の総数は3852人。今井弘校長は「閉校は寂しい思いもあるが、子どもたちはとても前向きです。母校が幕を閉じても、未来へ歩んでもらえたらうれしい」と思いを話した。「コロナの影響もあり、3年間地域との交流も難しかったので、今回を機に、地域の人へ感謝の気持ちを伝えられたら」とも。

 武道室では大きな紙に桜の木が描かれ、そこに来場者が手形スタンプを押し桜を咲かせるコーナーもあり、大人も子どもも楽しむ様子が見られた。体育館では、同校卒業生の映像作家・池田和広さんが中心となって制作した各時代の生徒や地域住民が登場する記念映像も披露した。

 同級生同士で来場し、思い出話に花を咲かせる様子や、現地で再会し喜びを見せる場面も。

 今年度最後の卒業生は「母校がなくなるなんて実感がまだわかない」「なくなるのは寂しいが、今日は学校がこんなに賑やかになりうれしい」と笑顔を見せた。

 現在は30代となった卒業生は「校内に入れるチャンスはなかなか無いから、昔を思い出せて懐かしい気持ち。自分の子どもにも学校を見せられてうれしい」との声もあった。

 式の最後は体育館で、卒業生たちがピアノを取り囲み、来場者とともに同校の校歌を歌い、校舎に感謝の気持ちと別れを告げた。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 手形アートコーナー

  • フォトスポットを楽しむ来場者

  • キッチンカーコーナー

  • 学年全部で20人だった最後の卒業生

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