2023年03月19日 配信

石居麻耶さんがグランプリ受賞した「絵と言葉のチカラ」展

3/19(日)船橋出身の画家・石居麻耶さんが「絵と言葉のチカラ」展でグランプリ

「20歳のソウル」単行本装画も担当

 船橋市出身の画家でもありイラストレーター、アーティストとしても活躍する石居麻耶さんが「第2回 絵と言葉のチカラ」展でグランプリを受賞したことが分かった。

 昨年から始まった「絵と言葉のチカラ」展は、2019年に41歳で亡くなった実業家の河合伸子氏の遺志を受け、困難を抱える子どもや家庭に育つ子どもを支援する「NOBUKO基金」の補助事業として開催。人々の心の奥底に響く「絵と言葉のチカラ」を、学生からプロのアーティストまで幅広く募集し、2回目となる今回は327人、425点作品の応募があった。石居さんは前回の第1回では「芸術新潮賞」を受賞、今回は1月31日に結果発表があり、1位の「グランプリ」を受賞した。

 石居さんは1978(昭和53)年生まれ、小栗原小学校、葛飾中学校を卒業後、東京藝術大学美術学部デザイン学科に進学、同大学院描画造形研究室を修了。個展やグループ展といった展覧会、本の装画、週刊誌、文芸誌、新聞連載のイラストなど、幅広く活躍している。また、昨年全国上映され話題となった映画「20歳のソウル」の原作となった文庫本の装画を担当したことでも知られている。

 子どもの頃から絵を描くことが好きだったという石居さん。「言葉で気持ちを伝えるのが苦手で、絵や色で気持ちを表現する方がすっきりするんです」と話す。

 自身のブログで絵と言葉をセットで載せていたところ、知り合いから同展に応募してみてはどうかと話があったという。「公募展は考え過ぎてしまうため、ほとんど応募したことがなかったのですが、今回は絵と言葉だったので、自分にもできるかなと思いました」と応募した経緯を話す。「1回目の時は、やはり力が入りすぎて。応募した後すぐに、次の作品への創作意欲が湧いてきて、2回目に向けて準備しました」と振り返る。今回は応募開始日に提出し、受付番号は1番だったという石居さん。

 グランプリを受賞した作品は「夢待ちの花」、「春、再び」というタイトルの2点。「桜の季節に思う微妙な気持ちを表現した」と石居さん。

 メールで結果発表が送られてきた時、緊張しながら見たというが「これまでメインでやってきたテーマが認められたのがとてもうれしかった」とほほ笑む。石居さんの作品制作のメインテーマは「日々の光と希望の光景」。今回の作品も観光名所の桜ではなく、日常の中にある桜をイメージして書いたという。「風景の中に希望を感じるような絵を描いてきた。今回受賞した作品はこのテーマの集大成」と話した。

 今回受賞した作品は、4月12日~18日、松坂屋上野店のアートギャラリーでの第2回 「絵と言葉のチカラ」入選作品展で展示される。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 今年1月に発売開始した石居さんの作品集「Daily Light」

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yukitotsukawa

yukitotsukawa

「船橋が好き、人と会って話すのが好き、出かけるのも好き」なので、思い切ってライターを始めて8年になりました。今も出会った方からたくさん刺激をもらっています。皆さんに喜んでもらえる情報を発信していきたいです!
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