2023年03月04日 配信

妹の美紗さんと同級生に手伝ってもらい開店する金子恵美さん(写真中)

3/6(月)中山競馬場近くの住宅地に「deco cafe」

葛飾中学校卒業生が実家を改装して

 船橋市と市川市の市境にある中山競馬場近くの住宅街で、地域住民の憩いの場を目指し「deco cafe」(船橋市古作4-9-17、TEL047-333-1005)が3月13日の開店を目指し準備を進めている。

 店主の金子恵美さん(46)は、葛飾小学校・中学校卒業生。都内の私立高校を卒業後に結婚。19歳で出産し、2人の子どもを育てながら建築畑の仕事などでキャリアを積んできた。

 二人の子どもを無事に成人させ、のんびりとキッチンカーでもやって暮らせないかなと、検討していた矢先2021年7月に父が逝去。残された母を一人にすることはできないと考え、勤務先の水道設備会社を退職。実家を改装し母とともにカフェを経営しようと決めた。

 開業に向けて居酒屋に勤務しゼロから調理を学び直した。改装の図面は建築士としての経験を活かし自分で起こした。前職の仲間や友人・家族に手伝ってもらい改装を手掛け、リビングとキッチンをカフェスペースに。和室の入口をトイレに改造して店舗として申請、このほど無事営業許可を取得した。

 店内は、キッチンとカフェスペースの仕切り壁を落ち着いた茶色で統一。天井底板を剥がし梁(はり)をむき出しにして黒く塗り、漆喰風の白い壁との対比でモダンな雰囲気に、座席は13席。

 フードメニューは、ハムチーズやツナチーズ(各500円)、トマトチキン、あんバター、お好み焼きなどの各種ホットサンド(各600円)を主力にチキンカレー(500~600円)なども用意する。カフェタイムには季節の手作りパフェ(500~600円)なども。

 ドリンクメニューは、ソフトドリンク各種、コーヒーなどを400円程度で提供予定。アルコール類(500円~)は、瓶ビール(600円)を中心に揃える。

 小学校時代から恵美さんを知る近隣住民は、地域に25年振りに復帰すると聞きつけ「あの恵美ちゃんがお母さんと一緒にお店やるの?それなら応援するわよ」と毎日のように誰かが顔を出す。

 「若い頃、父と母にはたくさん迷惑かけちゃった…父が亡くなってから、母と過ごせる時間は今しかないと気づき、仕事を辞め実家でカフェをやる事を決めました」と恵美さん。「近所の皆さんが日々の悩みとか相談に来られるような憩いの場所にしたい」と意気込みを話す。

 実妹の宮本美紗さんや同級生らと交代で店に立ち。高齢化した地元の人たちの声に耳を傾け、草の根の地域課題を解決するため資格や経験、同級生のツテなど活かしていこうと考えているそうだ。

 営業時間は、11時~19時。土日定休。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 庭をなくし駐車場(3台)とスロープを設置

  • 設計士の腕を活かして図面を書いた

  • 父の残したネクタイをコースターとして活用

  • 友人や家族、前職の仲間が協力してDIY

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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