3/3(金)市場小学校近くで「寺子屋イチバン」
教員免許を持つ保護者らが「地域の子ども達に役立てば」と手弁当で開設
市場小学校学区内に保護者達が手弁当で開設、難関中学校受験にも対応する「寺子屋イチバン」(船橋市市場3-16-1)が12月15日から活動を開始、「放課後の居場所」として稼働し始めて間もなく3カ月を迎える。
運営は尾形香代子さん(44)、真介さん(41)夫婦と市場小学校4年生の保護者らが中心になって旗揚げ。様々な理由で「授業が遅れてしまっている」事を心配した保護者からの申し出に対し、かねてから「何かしら地域に貢献したい」と考えていた尾形さん夫妻が「寺子屋」という形での開設を決意した。
会場は、学区内の「フドウ船橋ハイツ」集会場。毎週毎週木曜日と金曜日に開講。木曜日を真介さん、金曜日を香代子さんが担当。地域の保護者らが補助に入り子どもたちの学力に合わせた指導を行う。参加費は、集会場の利用料金などに充当させている。
学習塾勤務の真介さん、「子ども達に勉強を教える事が何よりも好き」だが、本業では管理職になってしまったため、現場で子どもたちと接する機会が減ってしまた。「教えたい」という情熱が抑えきれずに休日返上・ボランティアで講師として参加する。
かつて中学受験を経験した香代子さんは、当時を思い出しながら指導、忘れてしまった・わからない部分は予習してから臨むという。
「新船橋に野村不動産のマンションができ、市場小学校の子ども達が一気に増加。しかし、2021年には塚田南小学校が開校され、約700人の児童が市場小学校から転校してしまった。たくさんの友達が急にいなくなってしまった事で精神的に不安定になってしまった子もいる」と尾形さん。
同所を利用する子どもたちの学力はバラバラ、男子生徒も女子生徒も混合。授業についていくのがやっとだという児童も、難関中学校受験を視野に入れている児童も同じ空間で学んでいるという。一人ひとりの理解度と学力に合わせてテキストを作成、指導方法を変え、成果をあげていくという。
今後は春先に向けて、新3年生・新6年生の募集も開始、子どもたちに指導するボランティアスタッフも随時募集中だという。船橋市地方卸売市場内の市場カフェで開設された子ども食堂「いちばごはん」との連携なども視野に、子ども達の居場所作りを積極的に行っていく。
開催時間は、16時~18時半。木・金曜日開催。
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