2022年12月11日 配信

12/11(日)船橋本町のボーちゃんカフェ開業から半年を待たずして移転へ

今の場所での営業は3月まで、移転先は未定

 船橋駅南口から国道14号線の間にある住宅地の一角にあるベトナム人夫婦が経営する「ボーちゃんカフェ」(船橋市本町2-16-22)が、開店から間もなく半年だが、1周年になる7月を待たずに移転先を探してる事が分かった。

 ボーちゃんカフェは、ベトナム北部「ゲアン省」出身のベトナム人コミュニティを管理しているトンさん夫婦が経営。店内8席、テラス席と合わせて30席。「ベトナムにみられるようなテラス席を充実させた店を作りたかった」と、物件を探してようやく開店にこぎつけた。

 しかし、同店の入居する物件の建て直しが決定、今年3月末までに別の場所に移転をしなければならなくなってしまった。現在、船橋駅から徒歩圏内で移転先の物件を探している最中なのだという。

 店内は、SNS好きなベトナム人が写真映えする背景として活用できる壁一面の風景画が目をひく。壁紙は、飽きっぽくて新しいもの好きだというベトナム人の趣向に合わせ、一定期間で貼り替えしているという。ちなみに取材日時点の風景は、ベトナムではなくヨーロッパの街並みだった。

 1階はトンさんの兄が経営するベトナム食材店になっていることから「ベトナム本国で飲める本場のタピオカミルクティーを楽しめる」と、千葉県内だけでなく都内からも多くのベトナム人が利用するという。

 出前アプリから注文が入り、船橋駅の改札を挟んで受け取りという離れざわの注文も少なくないという。日本でも馴染み深いSNS「フェイスブック」の利用頻度が特に高いとされるベトナム人コミュニティ。船橋在住のベトナム人が投稿した記事から、同郷のベトナム人が同店を見つけ「ウーバーイーツ」で注文するのだという。

 同店で提供するドリンク類は、自身が無類のタピオカミルクティー好きで趣味がカフェ巡りだというトンさんの妻・ハンさんがレシピを決めた。同店を開店するにあたってベトナムの中心都市ハノイやホーチミンで有名カフェを数日かけて何件も回り試食、「ミルクティー」や「玄米茶」「黒糖」などの各種タピオカドリンクレシピを固めた。

 フードメニューは、ベトナム人の利用するカフェに多い持ち歩きに便利で片手でも食べやすい「ストリートフード」中心に十数種類を用意(390~500程度)。ベトナムのパン「バインミー」を使ったメニューも用意、今後も新メニュー開発に力を注いでいくという。

 開店当初は21時迄の営業だったというが、仕事が終わってから「同郷の仲間に会いたい」と来店するベトナム人が増えたため現在は22時半まで営業時間を延長、夜の来店も多いという。

 「ベトナム人は道端にあるカフェのテラス席でするおしゃべりが男も女も関係なく大好き。友人や大切な人とのおしゃべりに欠かせない『ヒマワリの種』も独自の味付けしたものを用意しています。タピオカミルクティーは、甘いものが大好きなベトナム人に満足してもらえる本場の味を再現しています。日本の方も是非、楽しんで欲しい」とハンさん。「私が学生の時、カフェで動画を見たり、本を読んだりして過ごしました。そんな場所を作れたらと思ってこのお店を作りました」とも。

 営業時間は、11時~22時半。無休。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • パステルカラーが際立つベトナムカフェ

  • 夜営業ではライトアップも

  • わざわざ都内から買い求めにやってくるというタピオカミルクティー

  • ベトナムのテラスカフェでよく食べられるというヒマワリの種

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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