2022年11月02日 配信

教室で屋台メニューを黙食する児童ら

11/2(水)二和小「二和フェスティバル」屋台メニューを教室で

「コロナ禍での新たなPTAバザーに挑戦」

 二和小学校(船橋市二和東1-9-11、TEL047-448-3401)で10月29日、同校PTAが主催する「二和フェスティバル」が開催され、PTAが調理した屋台メニューを児童が教室で「給食スタイル」で食すという新たな工夫が取り入れられた。

 市内小学校ではコロナ禍以前は、PTA主催行事「PTAバザー」として、バザーのほか、PTAが作った屋台メニューなどを外で食し、おたのしみコーナーで子どもたちが遊ぶといった形式で開催する学校が多かった。

 二和小ではPTAバザーを「二和フェスティバル」と題し、体育館や屋内に子どもたちが遊べるブースを設け、PTAが作った焼きそばや焼き鳥などの屋台メニューの販売を行ってきた。しかしコロナ禍において他校同様に開催を諦めてきたが、今年、二和小では3年ぶりにPTA行事を開催した。

 「子どもたちはずっと我慢してきている。市民まつりも、御瀧不動尊でのお祭りも今年もなかった。祭りにおいての不安要素が、マスクを外しての飲食の部分にあるのならば、そこは、学校が日頃から行っている給食時のノウハウでクリアできるのではないかと考えた」と同校・石川裕厚校長は話す。

 開催された日は午前中は授業参観だったが、朝からPTA役員は校庭で焼きそば、フランクフルト、焼き鳥などを調理・準備した。その後、事前に集計していた各クラスごとの注文内容に応じて、各商品をクラスごとの箱に詰め、給食時間前にはPTAが注文の品が入った屋台メニューを各教室前に届けた。

 教室では担任教諭が児童らに注文の品を手渡し、児童らの机には屋台メニューとジュースが並び、普段の給食通りの形式で、黙食した。3年生児童は「教室でジュースを飲むなんて初めて」「おいしかった」「このあと、早く遊びに行きたい」とフェスティバルを楽しむ様子が見られた。

 給食後は、事前購入したお楽しみチケットで児童らは輪投げコーナーやおもちゃ釣り、ボウリングなどのコーナーへ。グラウンドには「ストラックアウト」「スリッパストライカー」のコーナーもあった。

 中でも今年初となったのが京成電鉄の「ミニスカイライナー」の登場。グラウンドにレールを敷き、現役の京成電鉄運転手が「ミニスカイライナー」を運転した。1年生児童の中には「サインください!」と運転手に駆け寄る子もいた。

 これは現PTA会長の大平直也さんが京成電鉄に勤務しており、また、大平さんは石川校長が中学時代の担任だったことから、「中学時代にとってもお世話になった石川先生に何か恩返ししたいとずっと思っていた」という思いから、実現した企画。かつてはスカイライナーを運転していた時期もあった大平さんが、制服を着用してミニスカイライナーを運転し、子どもたちに笑顔を届けた。

 同フェスティバルには毎年多くのPTAが協力し、今年も180人のPTAが協力した。「PTAのみなさんには大変感謝しています。まずはフェスティバルをこの形でやってみて、もし不具合があれば修正し、来年につなげていきたい。市内では飲食を伴っての行事を開催した小学校はうちを含めて2校しかないと聞いている。新たな行事開催の参考にしてもらえたら」とも石川校長は話した。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 担任がジュースや焼き鳥など注文商品を教室で手渡した

  • PTAは早朝からグラウンドで焼きそばなどを準備

  • PTA会長であり京成電鉄社員の大平さんがミニスカイライナーを運転。手を振るのは石川校長

  • 体育館にもさまざまなコーナーが登場した

この記事を書いた人

yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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