2022年10月09日 配信

オールジャパンを制覇した関口さん

10/9(日)本町通りのパーソナルトレーニングジム「V’sGYM」トレーナーの関口さんが全日本制覇

ボディコンテスト「メンズフィージーク2022」を制す

 船橋駅南口からほど近い本町通りの一角に今年4月15日に開業したパーソナルトレーニングジム「Y’sGYM」のトレーナー関口貴夫さん(47)が「オールジャパンマスターズフィジーク2022」で優勝、11月にスペインで行われる世界選手権への出場権を手にした。

 「オールジャパンマスターズフィジーク2022」は、公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催のもと神奈川県・茅ヶ崎市民会館で9月18日に行われた。「メンズフィージーク」は、ボディコンテストの1カテゴリーで、鍛え上げた筋肉の量を競う一般的な「ボディビル」と異なり、海やサーフパンツの似合う身体を競い合うコンテスト。

 「ゴリマッチョ」に類する「鍛え上げた筋肉で魅了する」ジャンルに対し、比較的細身の選手が多くウエストのしなやかさ、健康的、スポーティ、爽やかさなども審査基準になるという。最近加えられたカテゴリーで「細マッチョ」を目指す若者やトレーニング系ユーチューバーも多く、注目を集めているジャンルだという。

 関口さんが優勝したのは、メンズフィジーク40歳以上50歳未満172cm以下級という階級で、オールジャパン2連覇を果たしている久野圭一選手を破っての初優勝。関口さんは昨年2位でで同コンテスト入賞、雪辱を果たした。

 「今年のコンテストでは『世界で戦える身体』が審査基準に加わっていたのを感じる。世界は全く未知の領域ですが、コンテスト終了後にスペインでご飯を食べるのが楽しみです」と、笑顔で話す関口さん。

関口さんの経歴とオールジャパン制覇までの道のり

 関口さんは、大穴北小学校、大穴中学校卒業生。小中学校では特に運動部に所属せず、関東第一高校、国際武道大学でレスリング部に所属。この時に筋力トレーニングの楽しさを知り、新卒でスポーツクラブ入社。その後、何社かのスポーツジムで経験を積んだ。人当たりの良さと独自の指導方法が人気を呼び15年前にパーソナルトレーナーに転身。

 200店舗を超えるチェーンのスポーツジムに転籍後は、所属トレーナーの中で常にトップ3を維持していたという。10年ほど前に独立したが経営に失敗。会社は解散、家族とも別れ、自己破産一歩手前まで追い込まれるほど全てを失ったという。

 そんな中、「お金がなくても体を鍛える事はできる」とトレーニングを再開。尊敬する伝説のボディビルダー・マッスル北村さんの「鍛えれば鍛えるほど道はひらける」という言葉を思い出し、一心にトレーニングに励んだ。筋肉が蘇ってくるとともに気持ちも前向きになったという。

 心機一転、メンズフィージーク2019にチャレンジ。千葉県大会優勝、次いで関東大会でも優勝し全国大会へ。初出場した全国大会では3位入賞だった。この結果に満足せず、頂点を目指しチャレンジを続け今年念願の全国制覇を果たし11月の世界大会に臨む。

 「日本人は欧米人よりも容姿が若く見える。日本人のナチュラルな身体がカッコいいと評価されているのでチャンスはある」と関口さんは意気込みを語る。「フィットネス、トレーニングで心も体も豊かになれるような社会にしたい。『筋肉に言葉はいらない』トレーニング好き同志には通じるものがある。海外で初めてのジムでも仲良くなれるものなんです」とも。

 関口さんが勤務するパーソナルトレーニングジムでは相方の鈴木翔さん(29)と交代で勤務。鈴木さんは、千葉県出身。前職は自動車学校の指導員。会社勤めの傍らでトレーニングに励み大会にも出場、「2021JBBF北区メンズフィージーク9位」の経歴を持っているという。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 相方の鈴木翔さん

  • 2人のトレーナーでしっかりサポート

  • 本町通り沿いにあるV'sGYM

  • ジムに常備されるトレーニング器具の一部

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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