発表会には各校の代表者が集まった

9/26（月）市船生など高校生がSDGsをテーマにして商品開発

「市船焼きカレーパン」や規格外の船橋産梨を使ったシャーベットなど

　「イオンタウンユーカリが丘　イオンタウンホール」（佐倉市西ユーカリが丘6-12-3　東街区3階）で9月23日、「高校生が考案したSDGsスイーツ・フード　プレス向け発表会」が行われ、市立船橋高校（船橋市市場4）商業科2年生から成る「チームいちふな」は「市船焼きカレーパン」を発表、そのほか、東京都内の高校は船橋産梨を使った商品を発表した。

　同企画は、学生がSDGsを学んでオリジナル商品開発などアクションを起こすプロジェクト「MIRAIKOMINKA for School　～みらいのホーム～」の取り組みの1つとなり、今年で2期目となる。

　1期目は佐倉市内の県立高校4校（佐倉高等学校、佐倉東高等学校、佐倉南高等学校、佐倉西高等学校）と新渡戸文化学園（東京都中野区）の高校生のみの参加だったが、今期は船橋市と千葉市の高校も参加。各自治体も協力し「ふるさと納税返礼品」を目指したSDGsスイーツとフードの完成を目指した。船橋からの参加は、市立船橋高校のみとなる。

　今年6月末から商品開発を進め、各校ともに生産者を訪問しインタビューをしたり、協力飲食店や企業との意見交換を交えながら、取り組んだ。同発表会では12のオリジナルスイーツ＆フードが紹介された。

　「チームいちふな」は、市内のさまざまな特産品や廃棄されてしまう野菜や果物について学び、スムージーやスイーツの案も出たというが、商品化となったのは2種類のカレーパン。1つは小松菜パウダーを生地に練り込んだカレーパン。もうひとつはにんじんパウダーを生地に練り込んだもの。商品名は「市船焼きカレーパン」となる。いずれも隠し味としてルウに梨ジャムも使用する。

　商品開発は千葉ジェッツがプロデュースするカフェ＆バー「ジ・オフコート」（本町）の協力を得ながら進め、「このカレーパンは揚げていなくて、焼いているのでカロリーオフとなっています。先日の文化祭でも販売したのですが『食べやすい』と好評でした」と話すのは、発表会に「チームいちふな」代表で参加した林快音（かいと）さん（2年）。

　さらに商品が完成したことについて「完成してうれしい。小松菜農家さんにも『うれしい』と言ってもらえて、やってきてよかったと思った」と感想を話した。

　そのほか、同日発表された商品の中には、新渡戸文化学園（東京都中野区）の生徒らによる船橋産の梨を使ったジェラート「梨ころりん」もあった。2種類を開発し、梨が出荷できる12月ごろまでは、「梨クラッシュ入りミルクアイス」を販売。それ以降は「梨のソルベ」を販売する。

　同商品には「大久保学園　ふなばし工房」（金堀町432）で作られた梨ピューレを使用。ピューレには規格外となる梨を使用しているという。協力したのはJAちば東葛。「ふなっこ畑」（行田3）が持つジェラート製造機を使って開発に挑んだ。同校の生徒たちは、船橋の梨農家の元にも訪れたという。

　前出以外の商品には、県立佐倉高校は、佐倉市産ブルーベリーを使い「オリベート」が協力したティラミス「サクラミス」、「入母屋珈琲」の協力で生まれた「サクラMufwin（マフィン）」など全4種を各グループで開発。佐倉東高校からは佐倉市産レンコンとブルーベリーを使ったチーズタルト「ハスフロマージュ」を「貝殻亭」（八千代市）と開発するなど全3種を。そのほか、県立生浜（おいはま）高校は海苔を使った「海苔ボール」を「房の駅」と開発した。

　これらの商品は、まず10月1日・2日に「船橋アリーナ」（習志野台7）で開催される千葉ジェッツふなばしのホーム開幕戦で販売会を実施。両日13時～18時。その後、10月3日から来年3月末までの期間限定で開発・協力店の各店舗で販売される。

　収益金の一部は、学生たちが考える「SDGsを進める団体活動」に対して、寄付される。

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