2022年09月25日 配信

超巨玉「新高」梨、商品化チームの皆さん

9/25(日)船橋市地方卸売市場の新チャレンジ

超巨玉「新高」梨を5個1万円で出荷

 船橋市地方卸売市場の青果部門を担当する長印船橋青果(船橋市市場1-8-1TEL 047-423-0331)が924日、同市場の青果競売に超巨玉「新高」梨を出荷、5個で1万円の値を付けた。

 船橋市は、全国有数の梨産地として知られており、平成26年には地域特産品としてのブランド力向上を図り、「船橋のなし」を特許庁の「地域団体商標」としても登録。最近では、後継者不足、体力や農園経営の将来に不安を感じるという理由から、全国的に廃業する農家が増えてきている。そのような中、船橋市の若手梨生産者は研究会を行い、高い栽培技術の確保を目指している。

 農家の思いを受け、流通の拠点となる市場でも、「船橋のなし」ブランド向上に尽力するため、農家・市場・販売店・船橋のなしPR事務局が連携して、超巨玉「新高」梨の商品化を企画した。

 船橋第一共撰の組合梨農家の中から、味の品質を保ちながらも、高級の名にふさわしい存在感をもつ一級品の超巨玉「新高」梨を育てた農家5件を選出。「長印船橋青果」梨担当者と生育状況について連絡を取り合い、5軒の農家が吟味して選び抜いた巨玉梨1個ずつ5個をセットにして出荷した。「新高の平均サイズは450500gと大きいのが特徴で、大きく育ったものは1kgほどになることもあります。 甘味があって酸味は少なめ。 肉質はやわらかめで多汁です」と長印船橋青果・梨担当者の大杉さん。

 今回出荷された梨は、一番大きいもので直径約15㎝、重さは1280gになる。長印船橋青果の代表取締役社長・太田英行さんは「こんなに立派な梨を育ててくださった農家さんに感謝します。船橋の農家が活気づくきっかけになればと思い、企画に賛同しました」と話す。

 通常でも新高梨の相場は5㎏で2000円という中、今回51万円で落札したのは、市場・青果仲卸の「山邦青果」。「手に取るとずっしりと重く、消費者に誇れるくらい立派な梨だと思う」と担当の相田さん。

 船橋第一共撰の組合長・中山さんは「今年は黒星病や天候により苦労された農家が多い中、丹精込めて育てた梨をこのような形で高値で買っていただけることは本当にうれしい。農家の励みにもなるので、今後とも梨の生産を頑張っていきたい」と話した。

 競り落とされた梨は、スーパーマーケット「ランドローム」(本社:船橋市三咲5-9-7)で桐箱ギフトとして商品化され、消費者の手に渡ったという。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 落札した山邦青果・相田さん

  • 出荷された巨玉新高梨

この記事を書いた人

小林夢生

小林夢生

MyFuna編集部所属、ママ向け情報誌「Mamachi」の編集長。中学1年生(女)と小学校1年生(男)のママです。
ママが“元気”に“楽しく”子育てできる街づくりを目指しています!ハンドメイドマルシェをはじめ、各種イベント企画・運営も行っています。木曜日は「市場カフェ」で終日カフェスタッフもやってます。
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