2022年08月28日 配信

リハーサル室で行われた練習

8/28(日)ビッグジャズバンドの祭典に出演する10~20代のヤングバンドが練習開始

12月開催の「BAND STAND FUNABASHI」に向けて

 船橋市文化ホール(船橋市本町2-2-5)のリハーサル室で、今年度の「BAND STAND FUNABASHI」に出演する10~20代で結成されたヤングバンドの練習が8月28日、行われた。

 今年で28回目を迎える「BAND STAND FUNABASHI」は「社会人ビッグバンドジャズの祭典」として年1回開催している音楽イベント。毎回、船橋市や近隣で活動する複数の社会人ビッグバンドが出演するほか、一流のゲストミュージシャンも迎えている。

 25回目からは新しい試みとして、船橋近郊の16~25歳前後の若者に募集をかけ、期間限定のビッグバンドを組む「船橋ヤング・ジャズバンド」にも取り組んできた。

 今年もメンバー募集をかけたところ、高校生・大学生メンバーなどが集まり、初回には15人ほどが集まった。今回募集されたパートと人数はトランペット4人、トロンボーン3人、バストロンボーン1人、アルトサックス2人、テナー・サックス2人、バリトンサックス2人、ピアノ1人、ベース1人、セットドラムス1人。

 ヤングバンドへの参加条件は「16~25歳くらいまでの楽器演奏者であること。ジャズ経験はなくても可。初見演奏がある程度できること」。「BAND STAND FUNABASHI」の実行委員長でありバンドマスターの武田聡さんは音大卒業生でもあり、こう話す。「あくまで私の個人的な見解だけど、ジャズの経験を積むとアーティキュレーション(音のフレーズに表情をつけること)ができるようになる。舌の使い方などに幅が生まれるので、吹奏楽やオーケストラなどの別のジャンルの演奏に戻ったときも演奏の力が向上すると思っています。だからこそ、ジャズの経験がない若い方たちにも、ぜひジャズを経験してもらいたい」と武田さん。

 練習初日、指導者の中には、かつては日本フィルハーモニー交響楽団に所属、その後はフリーのトロンボーン奏者となって活動を続ける喜多原和人さんの姿もあった。練習を終え、この日は喜多原さんや武田さんを中心に、各パートごとのちょっとしたタイミングや音のトーンなどを確認する場面も見られ、ヤングバンドのメンバーも「もうちょっとテンポが早くないと、このあとがつらいです」など意見を出し合っていた。

 この日に練習した曲は「コーナー・ポケット」「A列車で行こう(Take the A Train)」など。

 武田さんは「ジャズの楽しみ方は、大きく挙げて2つ。演奏者のアドリブを楽しむのと、編曲を楽しむという楽しみ方があると思う。特にビッグバンドは、パートごとに掛け合いがあったり、編曲を楽しめるようになっているので、ぜひそこを楽しんでいただきたい」と話す。

 また「来場くださる方は60~80代の男性が特に多い。ヤングバンドが出てくると、応援の気持ちもあるのか、前のめりに演奏を聴いてくださっているように思います。いろんな方にビッグジャズバンドを楽しんでいただきたい」とも続け、笑顔を見せた。

 現在、ヤングバンドのトロンボーンとベースにまだ空きがある。本番は12月24日。先述の条件に加え、それまでの期間、月1、2回行われる練習に参加できる人が対象となる。希望者はバンドスタンド出演者募集のページ内に記載されている武田さんの連絡先まで。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • バンドマスターの武田さん

  • 演奏しながら時おり意見を交わす喜多原さん

この記事を書いた人

yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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