2022年08月22日 配信

自主夜間中学校についての説明も実施

8/22(月)船橋中央公民館で自主夜間中学校開設に向けた勉強会

幅広い世代に「学び直し」と「繋がりの場」の提供を

 全都道府県に少なくとも1カ所以上を目指している「夜間中学校」開校に向け、船橋市内でも準備段階としての「自主夜間中学校」を開校しようと有志らによる勉強会が8月22日、船橋市中央公民館(船橋市本町2-2-5)で行われた。

 「夜間中学校」とは、「学びを希望する多様な生徒が共に学ぶことができる場」を指す。文部科学省では、各都道府県及び指定都市に少なくとも1校が設置されるよう各都市に促している。同省HPによると現在まで(2022年4月時点)のところ、15都道府県に40校の「公立夜間中学校」が設置されているという。

 千葉県内では松戸市、市川市に公立の夜間中学校が開校されており、柏市には有志による「自主夜間中学校」もあるという。また、千葉市では令和5年4月に公立夜間中学校開校に向けて、その準備段階として2018年10月11日に「自主夜間中学校」が開校された。

 船橋市では、経営者組織「中小企業家同友会」青年部に作られたSIC(ソーシャル・イン・クルージョン)委員会を中心に「自主夜間中学校」開校に向け組織が立ち上がった。今回の勉強会は、中小企業家同友会船橋支部と船橋市教育委員会の共催。

 勉強会では、「夜間中学校」や「自主夜間中学校」がどの様なものであるのかを紹介する映画「こんばんはⅡ」を上映。映画では、貧困が理由で小学校に通えなかった70代の女性やいじめによって義務教育を全うできないままにアルバイトで生計を立てているという青年、海外から難民として日本にやってきた人々が登場。またこれらの人々を受入れ「自主夜間中学校」として学びの機会を提供する人々の活動が紹介された。

 映画に登場した自主夜間中学校の生徒らは「漢字を書けない事で人生の節々で自信を持てなかった」「ずっと学校に通いたかった、友達が欲しかった」「学びをとおして視野が開けた」などと自主夜間中学校への感謝を口々に語った。

 今回船橋市内で立ち上げを計画している「自主夜間中学校」は、持続可能な事業としての運営を目指し「一般社団法人」を開設。市内の関係者らを理事に据え、クラウドファンディングなどを通じて資金を集めていくという。

 上映後は関係者による挨拶などを経て、簡単なグループ討論も実施。自主夜間中学校に興味を持つ約50人の参加者らが、映画の感想と共に「自分がどの様な立場で船橋での開校に向け、どんな関わり方をすることができるのか」それぞれに熱弁をふるった。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 1時間半で内容の濃い勉強会を実施

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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