2022年07月14日 配信

一時避難場所となる京葉ガス船橋倉庫

7/14(木)船橋市と京葉ガスが一時避難施設に関する協定締結

南海神地区や西浦地区からの避難距離が大幅短縮

 船橋市と京葉ガス(市川市市川南2-8-8)が「津波時における一時避難施設としての使用に関する協定」を結び、その締結式が同社船橋倉庫(船橋市南海神1-7-1)で7月13日に開催された。

 この協定に基づき、京葉ガス船橋倉庫の業務時間内(平日8時~17時、土曜9時~17時)にJアラートから津波警報が発令された場合には、同施設3階の一部が南海神地区や西浦地区の住民や働いている人たちの一時避難施設として開放される。

 これまで同地区の最寄りの避難施設は海神南小学校だったが、今回の協定により津波発生時に必要となる避難距離が約2km短縮される。船橋市が設置する津波一時避難施設はこれで25カ所目となり、同施設では最大911人の避難者の受け入れが可能になる。

 京葉ガスは1979年からこの場所に倉庫を構えているが、事業効率化のため市川にもあった倉庫機能を1カ所に集約させることを決め、2年前から船橋倉庫の建て替えを進めていた。

 今年7月6日に竣工式を迎えたばかりの同施設は、万一の場合に京葉ガスの災害対策拠点として利用されることも想定し、停電時にも照明やエレベーターを利用可能とするための太陽光発電やガス発電システム、施設内への浸水を防ぐ起伏式防水板、飲料水の提供も可能な耐震性貯水槽など備えている。

 今回の協定は、広いスペースや最新の防災設備を地域貢献に活用したいと考えた京葉ガスが、船橋市に申し入れたことがきっかけとなり実現した。

 締結式に出席した松戸徹船橋市長は「京葉ガスとは4月にもゼロカーボンシティ実現に向けた連携協定を結んだ。竣工間もない施設を提供いただき、ありがたい。企業の多い南海神地区・西浦地区における命を守る力が高まった」と話した。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 左から京葉ガス・羽生弘社長と松戸徹市長

  • 避難場所となる倉庫3階スペース

  • 避難場所を見学する松戸徹市長

  • 津波の侵入を防ぐための起伏式防水板

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