2022年06月06日 配信

募金箱の置かれた駄菓子屋店内で代表の藤嶋さん

6/6(月)船橋市内の駄菓子屋で子どもたちによるウクライナ支援募金

おこづかいを子どもたちが自主的に募金

 東武アーバンパークライン・馬込沢駅東口から徒歩数分の「駄菓子屋マルシェ」(船橋市馬込西2-8-4 誠建クリエート前)に設置されたウクライナ支援の募金箱に子どもたちのおこづかいから集まった4,735円が、5月27日、在日ウクライナ人でウクライナ支援活動を行っている山中ビクトリアさんに手渡された。

 同駄菓子屋は2017年4月、リフォーム会社である「誠建クリエート」が「地域活性と社会貢献に」と小さなログハウスを建てて運営してきた。2020年9月からは近隣のハンドメイド作家らに運営を委ね、現在は「駄菓子屋マルシェ」と地域で親しまれている。

 「駄菓子屋マルシェ」代表の藤嶋真琴さんは「小学生の子どもが学校でウクライナの話をしないことを聞いて疑問に思っていた。子どもたちがウクライナのことに無関心になることが怖いと思い、日常生活の中で一瞬でもウクライナに思いを寄せることがあるといいのではと、まんえん防止等重点措置が解除になり、店を再開した3月22日直後に、駄菓子屋店内に募金箱を置くことにした」と振り返る。

 箱には支援先の様子が写真とわかりやすい文章で掲示されている。「募金箱を置いたが『募金しましょう』と声を掛けたことはない」と藤嶋さん。「募金箱に気づいた子どもたちがお菓子を買ったおつりや財布にある小銭を入れてくれた」と言う。

 募金を預けた在日ウクライナ人の山中ビクトリアさんは市川市市川大野在住。日本には17年前に来日した。現在はダンス教室講師を勤めながら都内や近隣で積極的にウクライナ支援活動を行い、インスタグラム(@nica.latina.dance)で活動内容を発信している。

 ビクトリアさんの友人であり、ビクトリアさんのダンス教室や支援活動のサポートをしている鈴木幸子さんは船橋市丸山在住。鈴木さんと「駄菓子屋マルシェ」代表の藤嶋さんは子どもの幼稚園で一緒にPTA役員をしていた頃からの知り合いでもあったことから、藤嶋さんも個人的に山中さんの活動を応援していた。

 鈴木さんは「ビクトリアさんは預かった募金をウクライナのキーフ近くの町に住む親族に直接送金しています。募金で親族が仲間とともに食料を調達し困っている人たちに援助しているが、その数は500人を超えると聞いている」と話す。

 藤嶋さんは「2カ月でこんなに募金が集まるとは予想していなかった。子どもたちは馴染みの駄菓子屋で自分が寄付したお金がどう使われているかを知り、支援に結びついてことを誇りに思うのでは。これからも『駄菓子屋マルシェ』では募金を続けていきたい」と話した。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 3月に駄菓子屋マルシェを訪れた山中ビクトリアさん(中央)

  • ログハウスの「駄菓子屋マルシェ」

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