2022年03月19日 配信

硬式テニス部、部員の一部。下段中央の男性が西村校長、右がキャプテンであり生徒会長の菊池さん

3/19(日)船橋・東葉高校硬式テニス部が男女ともに全国選抜高校テニス大会へ

校長による学校改革の成果が顕著に

 東葉高速鉄道・飯山満駅からほど近い場所にある東葉高校(船橋市飯山満町2-665-1、TEL047-463-2111)の硬式テニス部が、3月21日から福岡県で行われる「第44回全国選抜高校テニス大会」に男子・女子ともに初出場する。

 3年ほど前まではテニス部は部員が2人しかいなかったというが、現在の学校長・西村桂さんが、テニス部に改革を起こしたことで現在部員は34人。改革を起こしてからわずか1年半で、全国選抜大会への出場が決まった。「まさかこんなに早くセンバツに出られることになるとは。うれしいですが驚いてもいます」と西村校長。

 西村校長は「ほかの学校と違うことをやる」を信念に約1年半前から学校改革に動き出した。その際、西村さん自身がテニスが好きだということも重なって、テニス部に着目。自分の足で中学生のテニス大会を観に行き、「この人は!」という選手を見つけ、声を掛けていったという。西村校長は「学校改革の一環として、文武両道ができる学校であることを示したかった。それをテニス部で実現してみようと、まずは軸となる選手を4人集めた」と振り返る。

 西村校長にスカウトされて入部・入学を決めた市田陽士(はると)さん(2年)は、テニス歴13年。「校長先生の熱い思いを伺って、校長先生の人柄にも惹かれて入学を決めました」と話す。現在は成績は学年トップ、英検準1級も自らチャレンジし先日合格した。

 女子硬式テニス部のキャプテンを務める菊池綾実(あやめ)さん(2年)も、中学生の試合会場で西村校長が声を掛けてスカウトした選手。現在は同校の生徒会長も務めている。「声を掛けていただいたときはびっくりした。でも新しいことが好きなのでうれしかった。入学してからは校長先生の思いに答えたいという思いが常にありました」と菊池さん。

 西村校長は「みんな、テニス部が学校を変える、という思いでいます。自分たちが中心になっていいんだということを実感し、どんどん学校を良くしています。生徒会長の菊池からは『ソックスのワンポイントを許してほしい』とか『あいさつ運動がしたい』とか、校則なども変えていきましたよ」と微笑む。

 女子テニス部顧問の北原さんは、「クラブに所属している選手は個人戦での全国レベルの大会経験はあっても、団体戦の経験はない。ぜひ部活ならではの団体戦のおもしろさも味わってほしい」と話す。

 キャプテンの菊池さんは「チームとしての部の良さを出していきたい。東葉の色がしっかり出れば、成績も伴うと思う。初出場でいい成績を残したい」と意気込みを見せる。

 西村校長は「自分の学校の子どもたちが、野球で言えば『甲子園』のような舞台に立つこと、そこに応援に行けること、自分の好きなテニスで応援できるのがうれしくて仕方ありません」と笑みがこぼれた。

 全国選抜高校テニス大会団体戦は3月21日~25日、博多の森テニス競技場で行われる。同校からは男子女子ともに9人ずつ出場する。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 西村校長と部員を引っ張る市田さん ※撮影用にマスクを外しています

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yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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