2022年02月10日 配信

チーバくんと記念撮影する下田健太シェフ

2/10(木)船橋の料理人が第4回房総ジビエコンテストで最優秀賞に

SEASONSの下田健太シェフが「鹿肉のラザニア」で受賞

 千葉県が開催している「房総ジビエコンテスト」が1月13日、大多喜ガスショールームBeEで行われ、船橋市内の飲食店「SEASONS」(船橋市本町4-1-15、TEL047-424-0039)の下田健太シェフが最優秀賞に選ばれた。

 千葉県では野生鳥獣対策を進めているが、捕獲量に対して食用に活用されている比率はまだそれほど高くないという。捕獲したイノシシやシカを放射性物質検査を実施、ガイドラインにそって適正処理したものを「房総ジビエ」と名付け、飲食店での活用や開発が進むよう各種の取り組みを実施している中の一環として同コンテストが行われている。

 コンテストには県内中心に21メニューの応募があり、書類選考で実食審査に進む5メニューを選考。実食の上で最優秀賞「千葉県知事賞」、優秀賞「千葉県農林水産部長賞」を選出した。

 最終選考に進んだのは「SEASONS」の下田健太さん(鹿肉のラザニア)、「L’EPICUREAN」(木更津市)の土屋香苗さん(猪キーマピザ)、「おーばんあくいゆ」(勝浦市)の成瀬慎一さん(S.S.F.G.)、「ちくらつなぐホテル」(南房総市)の田尻勝利さん(千葉県君津産イノシシと長狭米のパエリア味噌アイヨリソース)、「ペペロッソ」(東京都世田谷区)の三原修平さん(Bollito Misto alla ”BOUSOU”)という5人の作品。

 審査は、「調理」房総ジビエのおいしさを引き立てるような調理等がされているか。「盛り付け」の美しさ、器やパッケージとのバランスなど見た目の魅力やインパクトがあるか。「美味しさ」味、食感、食べやすさはどうか。「再現性」デリバリー・テイクアウトメニューとしての再現性という4つの基準で選考されたという。

 最優秀賞に選ばれた下田さんの「鹿肉のラザニア」は、鹿肉の味をしっかり味わえるよう生地で包み込んだ食べ応えのあるように工夫されたラザニア。味噌の風味と、このシーズンでしか味わえないジビエのマリアージュを落花生の「ベシャメルソース」とラクレットチーズで旨みを引き立てるよう計算されているという。

 下田さんは、東京都羽村市出身。高校で調理師資格を取得後都内のイタリアン勤務。21才でイタリアに留学。トータルで3年、現地レストランで修業しながら腕を磨いてきたという。

 一昨年(2020年)11月から船橋市内に本社を構える「快美グループ」入社。「SEASONS」でシェフとして勤務していたが、新型コロナウイルス流行を受け「緊急事態宣言」「まん延防止措置」などで同グループ内で間引き営業を実施、現在はグループ内の系列レストラン「オリエンタル・ガーデン・イサラ」で腕を振るっている。

 釣りが趣味で、魚介メニューには自信がある。今回「テイクアウト対応のジビエメニュー」というコンテストのテーマを知り、イタリアンではメジャーな食材「ジビエ肉」であること、コロナ禍の自粛営業でメニュー開発にも時間が取れそうだと考え、上司に打診、「せっかくだからチャレンジしてみたら良い。こういう時期だからチャレンジできることをやってみると良い」と快諾を受け参加した。

 最優秀賞を受賞したメニュー「鹿肉のラザニア」(1100円)は、現在勤務する「オリエンタル・ガーデン・イサラ」で提供、もちろんテイクアウトでの持ち帰りも可能だという。

 オリエンタル・ガーデン・イサラの営業時間は、11時半~22時。※コロナ対策で営業時間の変更有。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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