2022年01月20日 配信

スタッフとオーナーの小林さん夫妻

1/20(木)高根木戸駅近くのバス通りに「炭火焼き鳥の家 つなぎ」

20代店主が北習志野「うっとり」グループからの独立・起業

 新京成高根木戸駅から徒歩3分ほど、バス通りに面した場所に「炭火焼き鳥の家つなぎ」(船橋市高根台7-30-11、TEL047-404-5318)が開店してから昨年の11月1日で丸1年が経った。

 同店のオープンは、2020年11月1日。北習志野駅近くの「うっとり」を運営する「株式会社そら」グループから起業した小林知樹さん(26)が経営している。以前、和食の「ファミリー割烹たなか」だった店舗を居抜きで活用。店舗面積は、1・2階ともに約15坪。1階カウンター4席、小上がりの座敷12席、テーブル席8席。2階は座敷24席。全体的に和風の内装で統一された落ち着いた雰囲気の店内、小上がりの座敷席は掘りごたつ仕様になっている。

 メニューは、14種類の部位を塩・たれ、部位によっては「生わさび」で提供する炭火焼鳥を中心に豚串(130円~160円)、牛串(250円~280円)、野菜串(各150円)。開店当初は最低限の商品数だったというサイドメニューも現在はデザート含め30種類以上を揃えている。

 ビールはサッポロビールの黒ラベル、エビスビールを提供。焼酎割り(12種)、ハイボール(9種)などのあるコールドリンクに加え、芋・米・麦と揃える焼酎、常時数銘柄揃えているという日本酒。さらに、若い層の一人客や女性客なども多く訪れるという同店ならではの商品ラインナップとして果実酒(全7種)は梅酒だけでも4種、カクテルもカシスベース、ピーチベースなどを用意する。グラスワイン(各390円)ボトルワイン(各2980円)、ノンアルコールビール(350円)のほか各種ジュース(各250円※いずれも税抜き価格)も。

 小林さんは、高校時代までサッカーの強豪・習志野高校でプロを目指し厳しいトレーニングに耐えてきたという。しかし、高いレベルでプレーするようになれば「上には上がいる」という事実に打ちのめされるように。目標を見失い心にぽっかりと穴が開いたような気持で空虚な毎日を送っていた頃に「うっとり」グループでのアルバイトを開始。飲食業の楽しさ、やり甲斐を知ったという。

 大学に入ってからは、新店立上げのメンバーに抜擢。オープニングに専念するため、休学し仕事に没頭した。親の同意を得て大学を中退すると、正社員として「そら」に入社。1年で店長に、3年でマネージャーに、5年で独立という目標を掲げ、ほぼ予定通り25才での独立を果たした。

 独立に際し、バイト仲間で当時交際していたまなみさん(当時21才)と二人三脚で「つなぎ」を立ち上げた。店は1年を待たず軌道に乗り、小林さんとまなみさんは昨年11月に入籍。現在は、新婚夫婦と社員2人という陣容で来店客を出迎えている。

 「本当は飲食での独立は考えていませんでした」と語る小林さん。楽しい反面、勤務時間の長い飲食業という仕事の辛い部分も熟知した上での起業。「『つなぎ』という店名には『地域密着で人と未来をつなぐ』という思いがこもっています。世代間格差を『つなぎ』、今日一日頑張った人が明日に『つなぐ』笑顔になれるような店を。飲食業の未来を『つなぐ』ため、労働時間を短く、私生活を充実させられるよう、オペレーションやメニュー作りにも力を入れ独立支援もしていきます」と熱い思いを語る。

 「看板メニューで名物の『つなぎ』(心臓と肝臓を繋いでいる部位)は、店名とひっかけて使えないかなぁと、二十歳のころから考えていたんです」と、まだあどけなさの残る笑顔を見せる一面も。

 営業時間は、16時~23時(L.O.22時半)。火曜定休。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 炭火で焼く焼鳥たち

  • 宴会でも利用可能な小上がりの座敷席

  • 一人でふらと利用しやすいカウンター席

  • 高根木戸駅すぐ、バス通り沿いに開店

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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