2022年01月12日 配信

現場スタッフはそのままで新体制へ移行する

1/12(水)アンデルセン公園近くの農産物直売所「味菜畑」が1月31日で閉店

2月からマルシェ主体の「フナベジ」へ

 ふなばしアンデルセン公園近くで農家が営む農産物直売所「味菜畑(あじさいばたけ)」(船橋市豊富町1482-235)が1月31日で16年に渡った運営に幕を下ろし、2月5日から新体制「フナベジ」として営業を再開する事が分かった。

 前代表・飯島幸三郎さんによると、千葉県内の生産者約60件で組織される出荷組合「船橋農産物供給センター」の直売所として2005年8月18日に「味菜畑」は開設。その後、卸売業の農産物供給センターから小売事業である「味菜畑」を分離する形で、10年前に飯島さんが経営する「グリーンネットワークサービス(GNS)」がその運営を引き継いだ。

 同直売所は、地域住民の台所や周辺飲食店の仕入れ先として活躍。調味料や農産物の加工品、菓子なども取り揃えており普段使いの店として地域住民に親しまれてきた。

 このほど、新体制での経営移行にあたって「GNS」から「エフアイティ」へ、「味菜畑」の事業売却が行われ飯島さんは「エフアイティ」の代表取締役会長に就任、今後も同直売所の運営に携わるという。実務部分は「エフアイティ」代表取締役社長の井嶋武洋さん(50)が担当する。

 飯島さんが代表を務める「GNS」は主体事業の運送業に専念。今後、小売事業を担当する「エフアイティ」と連携し飲食店や個人宅への配達事業なども視野に入れていく。

 また、「フナベジ」へ移行後は、フランスの朝マルシェをイメージさせる「写真映え」を意識した店内に改装。「買い物している自分を自慢したくなるようなブランディング」(井嶋さん)でふなばしアンデルセン公園を利用する子育て世帯や若い主婦層などWEBやSNS利用層を中心に訴求していくという。

 そのほか、アンデルセン公園前での規格外野菜販売を中心とした週末マルシェ「フナベジアウトレット」開催を通じ、認知度の向上を図り来店客増加も見込んでいるという。

 「フードロスへの関心や近隣農家の農作物がいかにレベルが高いかなどを発信していきつつ、消費者の啓蒙も図れたらと考えています。地域の生産者を面で応援する事で活性化を図っていきたい」と、新代表の井嶋さん。「都市型農業が採算の取れる事業だと証明する事で農家の後継者不足問題や事業承継などを後押し出来たら」とも。

 味菜畑としての営業は、1月31日まで。2月1日~4日までの間でリニューアル工事などを行い、「フナベジ」としての営業は2月5日からとなる。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 味菜畑の閉店を伝える店内チラシ

  • 生産者が運営する農産物直売所として開設された

  • 30~40件の農家が出荷する直売所

  • 農産物以外に菓子や加工品なども取り扱う

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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